近年、企業やブランドにとってソーシャルメディアを使ったマーケティングがなくてはならない存在になっています。人気のSNS上でのフォロワーを増やしたり、多くのユーザーの目に触れるよう工夫をしたりすることは、認知度を上げ売上を伸ばすきっかけにもなるでしょう。しかし、アカウントを作成して放置したり、画像を不定期に投稿したりするだけでは不十分です。
総務省の調査によると、日本人が「ソーシャルメディアを見る・書く」、「動画投稿・共有サービスを見る」ために費やす平均時間は、1日の間に平日で85分、休日には110分となっています。若年層においてはさらにこの傾向が強く、10~20代では「動画投稿・共有サービスを見る」だけで休日には2~3時間近くになるなど、多くの時間を費やしていることがわかっています。情報収集ツールとしてSNSを活用している人も多く、人々への周知を図るためにSNS戦略は不可欠です。
この記事では、企業がSNSマーケティングを成功させるための具体的な施策を紹介します。プラットフォームごとの戦略や成功事例も取り上げていますので、ぜひ参考にしてください。
企業のSNSマーケティング戦略17選

1. 目標を明確にする
効果的にSNSマーケティングを行うには、目標を明確にすることが重要です。目標が明確になると、取るべき施策をはっきりさせることができ、目標達成のための戦略に集中できるようになります。
具体的なSNSマーケティングの目標の例は、以下の通りです。
- ブランド認知度の向上
- ウェブサイトのトラフィックの増加
- リードの獲得
- 収益の増加
- 顧客満足度の向上
- ブランドへの親近感や信頼獲得
- 協力関係や顧客基盤の拡大
目標を設定する際には、具体的な数字を用いることを意識しましょう。KGI(重要目標達成指標)やKPI(重要業績評価指標)を設定すれば、具体的に目指すべき数字が明らかになり、どのような施策を取るべきかがはっきりします。
2. ターゲットオーディエンスを明確にする
SNSを通じて情報を届けたい相手となる「ターゲットオーディエンス」の属性やライフスタイルを明確にすると、投稿するコンテンツや使用するSNSプラットフォーム、投稿時間を決める目安となります。
ターゲットオーディエンスを明確化するには、以下の方法があります。
- 市場調査:アンケート調査やインタビュー、ウェブサイトなどを用いてデータを収集・分析します。
- 競合調査:競合他社の強みや弱みも分析しておくと、他社がターゲットとしていないニッチな市場を見つけられる場合もあります。どのようなコンテンツが好まれているかを知ることにもつながるでしょう。
- SNS・ウェブ分析:SNSに備わっているインサイト機能やGoogleアナリティクスを活用して、年齢や性別、居住地、興味のあるものなどについてのデータを収集・分析します。
3. コンテンツカレンダーを作る
SNSマーケティングに関する投稿スケジュール等を管理するコンテンツカレンダーを作ります。投稿の担当者やライター、動画や画像などのメディア作成者、投稿のタイミング、イベント企画などの投稿スケジュールに関する情報を一つのカレンダーにまとめます。
コンテンツカレンダーをSNS投稿に関わる人全員と共有することで、誰がいつまでに何をすべきかがはっきりとします。SNSへの投稿漏れを避けられるだけでなく、統一感のある投稿を行うことが可能となります。さらに、長期的運用を視野に入れて年間イベントを記載しておくことで、それに合わせた企画も立てやすくなるでしょう。
4. ブランドや企業に合ったSNSプラットフォームを選択する
全てのSNSプラットフォームを利用するのではなく、ブランドや企業にあったものを戦略的に選択し、運用する必要があります。SNS運用には時間と手間がかかるため、ターゲットオーディエンスが少ないプラットフォームでは費用対効果が低くなってしまいます。目標達成のために適したものや、ターゲットオーディエンスの多いプラットフォームを中心に運用すると良いでしょう。
ここでは、eコマースブランドに人気のあるSNSプラットフォームを見ていきます。
Instagram(インスタグラム)
インスタマーケティングは、画像や動画コンテンツを共有して視覚的に訴えたい企業やブランドに適しています。ファッションやコスメブランドにも人気のプラットフォームで、ペット業界や食品業界など、さまざまな企業に人気があります。月間アクティブアカウント数は20億を超えるなど利用者も多く、幅広いユーザーにリーチしやすいのが特徴です。
Instagramで効果的な戦略:
- 高品質で魅力的なビジュアルのコンテンツを投稿する
- 舞台裏のコンテンツや期間限定割引にはストーリーを活用する
- 短編動画はリールを活用する
- コメントやダイレクトメッセージでフォロワーと交流する
Facebook(フェイスブック)
Facebookは、約20億人以上のデイリーアクティブユーザーを持つSNSプラットフォームです。高い年齢層へのリーチに最適ですが、25歳から34歳のユーザーにも人気があることから、さまざまな企業がFacebookマーケティングを行っています。レビューが得られたり、直接顧客とのやり取りも可能であるほか、Facebookリターゲティングを活用すれば、商品の購入を促したり、サイトへの再訪を促したりすることが可能です。
また、Facebookビジネスページを活用すれば、初期費用を抑えたり、高い費用対効果の広告運用ができます。さらに、Facebookは実名登録が多いことから、ユーザーの属性や行動といった情報をより正確に知ることができます。

Facebookで効果的な戦略:
- テキスト、画像、動画、サイトへのリンクなど、様々なコンテンツを組み合わせる
- Facebookグループを活用して、ブランドを中心としたコミュニティを構築する
- Facebookライブを行って、リアルタイムのエンゲージメントを高める
- Facebook広告を活用し、ターゲットを絞ったマーケティングキャンペーンを実施する
TikTok(ティックトック)
TikTokは近年、急成長を遂げているプラットフォームで、ユーザーはエンゲージメントが高く、新しいコンテンツに触れる「探索」機能が積極的に活用されているという特徴があります。TikTokで見た商品を購入する層も多く、気に入ったアカウントが投稿するブランドコンテンツやPR動画も抵抗感なく閲覧する傾向があるため、TikTokでの集客はECサイト運営者や小売業者にとって有効です。
30代以降の利用率は低い傾向にあるものの、ターゲット層が10〜20代の場合にはTikTokマーケティングが大きな効果を発揮しやすく、動画がバズることによる売上急増を狙うこともできるでしょう。TikTok for Businessと呼ばれるTikTokのビジネスアカウントを開設し、特定のターゲット層へアプローチしたり、インフルエンサーとパートナーシップを結んだりすると、より高い効果が期待できます。
TikTokで効果的な戦略:
- 楽しさや親しみやすさ、トレンドを意識したコンテンツを作成する
- 人気のチャレンジに参加し、流行のサウンドを使う
- TikTokインフルエンサーとパートナーシップを結び、リーチ拡大を目指す
- ハッシュタグを戦略的に活用する
- 短く、要点を押さえ簡潔にまとめる
YouTube(ユーチューブ)
YouTubeは、動画SNSとしてだけでなく、検索エンジンとしても活用されているプラットフォームです。ユーザーは、おすすめ商品を探したり、気になる商品の開封の様子や商品を使用している様子の動画を見つけたりするためにもYouTubeを利用します。
YouTubeの動画はGoogleなどの検索エンジンでも表示されるため、検索結果の上位に表示されるようSEO対策も必要です。YouTubeマーケティングを効果的に行うには、動画の内容だけでなく、クリックしたくなるサムネイルを使う、概要やタイトルにキーワードを入れるといった工夫が欠かせません。
YouTubeで効果的な戦略:
- 視聴者の役に立つ、高品質な動画を作成する
- 目を引くサムネイルを使用する
- コメントで視聴者との交流を図る
- 短い動画はショートを活用する
LINE(ライン)
日本SNSランキングでも上位のLINEは、全年代での利用率が91%と非常に高いという特徴があります。個人間のメッセージのやり取りだけでなく、企業がLINE公式アカウントを利用してSNSマーケティングを行っています。
さらに、LINEを利用した電子決済やニュース配信、問い合わせ対応なども行われており、日常生活では生活インフラのような役割も担っています。幅広い世代に浸透しているため、他のSNSと比べても日常利用率が高くなっています。
LINEで効果的な戦略:
- 公式アカウントからイベントやセールなどの最新情報を配信する
- リッチメニューを設定し、エンゲージメント強化を狙う
- LINE広告を活用し認知度を高める
Pinterest(ピンタレスト)
Pinterestは、日本でのユーザー数が1050万人を突破した、急成長中のSNSです。ウェブ上にある動画や画像を検索して保存し、自分が気になるテーマのものを他のユーザーと共有することができます。特に、女性をターゲットとする企業はPinterestマーケティングを取り入れる傾向にあります。Pinterestは、Shopify(ショッピファイ)の商品カタログと連携させることができ、販売数を伸ばすきっかけにもなるでしょう。
Pinterestで効果的な戦略:
- リッチピンを使ってコンテンツに詳細情報を追加する
- コンテンツをテーマ別ボードに整理し、一貫性を持たせる
- 詳細情報にはキーワードを入れる
LinkedIn(リンクトイン)
LinkedInは、BtoBマーケティングにおいて最適なSNSと言えます。ビジネスや人脈構築に特化したSNSで、求人情報を探したり、業界のトレンドを把握したりするために利用されています。企業は見込み客へのアプローチをしたり、新規ビジネス獲得を目指すこともできます。
企業ページを作成して関連コンテンツを共有することで、商品やサービスに興味を持つ幅広いオーディエンスにリーチできるでしょう。また、業界のインフルエンサーとつながるのにも役立ちます。
LinkedInで効果的な戦略:
- 業界の動向やトレンドに関するコンテンツを共有する
- LinkedInの記事を使って長文コンテンツを投稿する
- 関連するLinkedInグループに参加する
- 企業の特徴や従業員の功績を紹介する
その他のプラットフォーム
より小規模なSNSプラットフォームも、オーディエンスや商品を販売する場所に合わせて戦略的にマーケティングを行うと効果的です。例えば、中国での海外販売を目指す人は、中国で人気のSNSであるWeChat(ウィーチャット)を使ったマーケティングを検討すると良いでしょう。
5. プロフィールを最適化する
ブランド戦略に沿ったSNSプロフィールを設定することで、ブランドイメージ向上や認知度アップ、信頼関係構築にもつながります。ユーザーがアカウントをフォローするかどうかを決める際、プロフィールの内容を確認することが多く、SNSマーケティングを行う上で最適化された魅力的なプロフィールを記載することはとても重要です。
インスタのプロフィールの場合、わかりやすいアカウント名と自己紹介文にする、ブランドイメージに合ったアイコンを使用する、ホームページやECサイトへのリンクを設置するといった方法があります。ハイライトを使ってブランドや企業のこと、最新商品の紹介などをわかりやすくまとめることも可能です。

ヴィンテージ時計を扱うFIRE KIDS(ファイアーキッズ)のインスタでは、絵文字を使って視覚的にわかりやすさを出したり、ハイライトを使ってユーザーが必要な情報を見つけやすい工夫がされています。
プラットフォームによっては、予約や注文ができるCTA(コールトゥアクション)を追加できるため、必要に応じて活用してみてはいかがでしょうか。
6. ストーリーテリングを使う
企業やブランドの紹介文や商品の紹介にストーリーテリングの手法を使うと、ユーザーの記憶に残りやすいという特徴があります。どのような思いの人が立ち上げたのか、きっかけは何か、働いている人はどんな人かといった「物語」を商品情報に加えることで、消費者が商品の使用シーンや使用時の感情などをイメージしやすくなるのです。また、実際のエピソードなどにより親近感を抱いてもらうことで、ブランド認知にも効果を発揮します。

ユニクロのYouTubeアカウントでは、インタビュー形式でアーティスティック・ディレクターの思いや考えを動画にしています。ストーリーテリングの手法を使ったCMを多く制作しており、日常における服の着用シーンだけでなく、ブランドのミッションや服を通して実現したい思いをわかりやすく伝えています。動画マーケティングの好例とも言えるでしょう。
7. ハッシュタグを活用する
SNSマーケティングで欠かせない戦略の一つに、ハッシュタグの活用があります。人気ハッシュタグやトレンドハッシュタグの使用は一般的ですが、ただ使用すれば良いというものではなく、ブランドイメージやターゲット層に合ったものを戦略的に使用する必要があります。
ターゲットオーディエンスに関連性の高いハッシュタグを見つけたり作ったりすることで、戦略的な訴求が可能となります。また、ブランドハッシュタグを作って使用すると、顧客やフォロワーの間でのコミュニティ形成にも役立ちます。ユーザー生成コンテンツ(UGC)の収集にもつながるでしょう。

キユーピーは、TikTokで「#キユーピー3分クッキング踊ってみた 」というハッシュタグチャレンジを実施しました。認知度の高いキユーピー3分クッキングの音楽を活用してダンス動画の投稿を促し、注目を集めることに成功しています。
8. SNS広告を活用する
各SNSが提供している広告を活用すると、効率的に宣伝を行えます。プラットフォームが独自で収集している興味関心や属性情報、行動などのデータを基に、特定のユーザー層をターゲットとして広告配信ができるため、高い費用対効果も期待できるでしょう。
主なSNS広告は以下の通りです。
9. インフルエンサーマーケティングを行う
ターゲット層に人気のあるインフルエンサーや知名度の高いクリエイターと提携することも、リーチやエンゲージメントの拡大に効果のある戦略の一つです。ただしこうしたインフルエンサーキャンペーンでは、自社の製品やブランドに合ったインフルエンサーを起用することが重要です。知名度の高いインフルエンサーだったとしても、ブランドイメージやターゲット層と合わない場合には、期待するほどの訴求力が得られない可能性があります。
インスタのインフルエンサーマーケティングの成功事例に、HISが運営する「タビジョ」があります。

「#タビジョ」のハッシュタグを使って旅行が好きな女性の投稿を集めるとともに、公式インスタグラマーを起用して自社商品と関連付けた投稿を行っており、目を惹きつける写真や動画を活用して、ユーザーの注目を集めています。
10. SNSのショップ機能を使う
SNSのショップ機能を使ったソーシャルコマースを行うことで、SNSマーケティングをさらに強化することが可能です。投稿に含まれる商品をショップ機能で購入可能にすることで、SNSユーザーは手軽に商品を購入できるようになります。SNSで販売ができる主なプラットフォームは以下の通りです。
Shopifyストアを使っている場合、Facebookやインスタと同期することが可能です。複雑な在庫管理をすることなくショップ管理ができます。また、PinterestもShopifyと連携させて商品を販売できるため、ネットショップの集客力をあげるのにも役立つでしょう。
11. ライブ配信を行う
ユーザーやファン、潜在顧客とリアルタイムでのやり取りが行えるライブ配信は、注目度の高い手法の一つです。配信を通して視聴者とコミュニケーションを取り、商品の販売につなげるライブコマースとしての役割も果たすため、販売方法としての地位も確立しています。
ライブ配信は、Facebook Live、Instagram Live、Twitch、YouTube Live、TikTok LIVEなど、多くのプラットフォームで利用が可能です。商品の使い方や使用感を配信したり、質問に答えたり、商品開発や製作の舞台裏を視聴者に配信したりすることも可能です。
12. ユーザーとコミュニケーションを図る
ユーザーと積極的なやり取りを行うことで、顧客ロイヤルティ向上を目指せます。質の良いコンテンツを投稿するだけでなく、コメントへの返信を行ったり、ユーザーの意見を聞いたりすることで、エンゲージメントを高めることにつながります。アンケート機能を使ってユーザーのニーズを探るのにも役立ちます。さらに、UGCのリポストやUGCへのお礼コメントも忘れずに行いましょう。
文房具で有名なぺんてるは、UGCにお礼やコメントを入れてストーリーに投稿しています。大手企業の公式アカウントがコメント入りのストーリーを投稿することで、顧客との距離をより身近に感じさせてくれる効果もあります。

13. コンテストやプレゼント企画を実施する
コンテストやプレゼント企画は、購入に至らなかった潜在顧客を取り込んだり、新規顧客を獲得したりするのに有効な戦略です。コンテストやプレゼント企画では、以下のような行動への報酬として行われるのが一般的です。
- フォロー
- いいね
- シェア
- ハッシュタグをつける
- 友達をタグづけする
- UGCを投稿する
応募条件は、設定するビジネス目標に合ったものを選択しましょう。また、単独で行うことも可能ですが、他のブランドと提携して行うとより多くのユーザーの目に触れ、エンゲージメントアップも目指せます。
コンテストやプレゼント企画を成功させるためのコツ:
- 新商品発売や季節イベントと連動させて話題性を高める
- ブランドやインフルエンサーとの連携を検討する
- 各プラットフォームのコンテスト関連ルールや法律を確認する
14. トレンドを活用する
業界のトレンドやSNSで話題になっているテーマやハッシュタグを活用し、幅広いユーザーにリーチしましょう。トレンドは持続性がないというデメリットがあるものの、普段リーチできない潜在顧客の目に留まる可能性があります。
トレンドを活用する際に気をつけたい点は、企業やブランドとの関連性はあるか、ブランドイメージと合っているかを確認することです。自社独自の切り口やアプローチの仕方があるかを十分考えてから投稿を行いましょう。他のクリエイターがどのようなコンテンツを投稿しているかを参考にすることもできます。

TikTokの場合、トレンドを期間別にフィルタリングしたり、曲、クリエイター、ハッシュタグなどのジャンルを切り替えて確認したりすることができます。
15. コミュニティを形成する
SNSマーケティングでは、コミュニティ形成が重要な役割を果たします。コミュニティ形成のメリットは、ユーザーの生の声を収集しやすくなることや、ユーザー同士のコミュニケーションを通して企業やブランドへの愛着が増すことが挙げられます。潜在的な顧客の基盤を育てることにもなるでしょう。
SNSマーケティングの目標に顧客満足度と認知度の向上を掲げている場合は、SNSのフォロワーやコミュニティメンバーは強力なサポーターとなる可能性があります。コメントやDMのやり取りを通して信頼関係を築き、ブランドや企業に関する投稿へのお礼メッセージを送ることも忘れてはいけません。貢献度の高いフォロワーには、アンバサダーになるよう依頼し、報酬を与えるといった方法も検討すると良いでしょう。
16. 適切なツールを使用する
SNSの運営ではビジュアル作成から投稿スケジュール管理や担当者管理、コメントやDM管理など煩雑な作業が多いため、ツールを活用して効率化する必要があります。ここでは、SNS管理に活用できる便利なツールをご紹介します。
- Canva(キャンバ):画像やイラストなど投稿用のビジュアル作成に役立ちます。
- Social Insight(ソーシャルインサイト):ソーシャルメディアの解析と運用が可能です。
- Buffer(バッファ)またはHootsuite(フートスイート):どちらも英語のみですが、SNS管理とコンテンツカレンダー作成ができます。
- Brandwatch(ブランドウォッチ):マーケティングリサーチツールで、マーケットリサーチ、分析が可能です。
- SAKUBUN(サクブン):AIを用いたライティングツールで、SNS投稿の文章をAIが生成してくれます。
このほか、オンラインビジネス向けSNS管理ツールの記事も参考にしてください。
17. パフォーマンスを測定・追跡する
SNSマーケティングのパフォーマンスを測定・追跡し、問題点がある場合には改善を続けていくことで、より良い効果が期待できます。SNSマーケティングのトレンドや効果がある戦略は常に変化し続けています。SNSや検索エンジンのアルゴリズムの更新によって戦略を変更せざるを得ないケースもあるでしょう。マーケティングチャネルによっても有効とされる手法が異なるため、使用するSNSプラットフォームや投稿内容を工夫し、効果を測定したり分析しながら改善していくことが重要です。
多くのSNSプラットフォームには分析機能がついているため、投稿に対するユーザーの反応を確認し、オーディエンスが求めているものは何かを探っていきます。この手順を経ることで、最適な投稿内容やタイミングを知ることができます。また、SNSを運用しながらより多くのデータを集め、より良いパフォーマンスが出せるよう改善とテストを続けていきましょう。
SNSマーケティング戦略を成功させるコツ4つ
SNSマーケティング戦略を成功に導くには、以下のようなコツも意識して実践することをおすすめします。
- 色々なプラットフォームを試す:思うような効果が得られない場合、プラットフォームが合っていない場合があります。さまざまなプラットフォームを試すことで、意外なプラットフォームとの相性が良いことが判明するケースもあります。
- プラットフォームに合わせたSNS戦略を立てる:プラットフォームごとに、有効とされるマーケティング戦略が異なります。複数のプラットフォームを活用するときには、プラットフォームやオーディエンスに合わせて戦略を立てましょう。
- トレンドを常に把握しておく:SNSやネットで話題となっているトレンドを常に把握します。ブランドや商品と関連のあるトレンドが話題になっている場合、迅速にコンテンツを作成し投稿できるようにしておきましょう。
- SNSマーケティング講座を受ける:SNSマーケティング未経験の人は、SNSに特化したマーケティングの講座や研修を受けることを検討しましょう。オンラインコースや動画閲覧タイプの講座の場合、有料・無料のものが豊富にあります。
まとめ
企業にとって、SNSマーケティング戦略の構築は、欠かせないものとなりつつあります。SNSの閲覧時間が伸びてきている現在、戦略的にSNSマーケティングを行えば、認知度や売上の向上につながります。
魅力的なコンテンツを定期的に投稿し、ユーザーとのやり取りを行うことは、優れた顧客体験を生み出すきっかけにもなります。分析機能も活用してSNS運用を行い、ビジネスの成長を促しましょう。
SNSマーケティング戦略に関するよくある質問
SNSマーケティングのメリットは?
- 高い費用対効果
- コンバージョン率の向上
- ブランド認知度の向上
- インバウンドトラフィック(検索エンジンからの流入)の増加
- 顧客満足度の向上
- ブランドロイヤルティの向上
- リード獲得
- UGC獲得
SNSマーケティングに最適なプラットフォームは?
SNSマーケティングに最適なプラットフォームは企業によって異なるため、ブランドや商品に合ったものを選ぶ必要があります。
SNSマーケティングにおいて人気のあるSNSは、TikTok、Instagram、LINE、YouTube、Snapchatです。展開する国や地域、扱う商品、ターゲット層などによっても異なるため、事前に市場調査を行い、使用するプラットフォームを絞り込みましょう。マーケティング開始後も、定期的に効果測定や改善を繰り返すとより効果的です。
SNSマーケティングに活用できるツールは?
文:Masumi Murakami





