起業を目指すとき、参考になるのが数多くの起業家やビジネスリーダーが残したビジネス書です。そこには、成功の裏にある発想や実践的な知恵が詰まっています。ページを開けば、持続的に成長するビジネスを築くための道筋が見えてきます。
起業の第一歩に読んでおきたい本4冊
1. リーン・スタートアップ

起業家エリック・リースが、自らのスタートアップ経験をもとに体系化した新規事業の進め方をまとめた本です。最初から大きな投資や完璧な計画を目指すのではなく、小さく始めて市場から学び、改善を繰り返す方法を提案しています。スタートアップだけでなく、大企業の新規事業やプロジェクト運営にも応用できる実践的な考え方です。
主なポイント:
- MVP(最小限の実用的な製品)をつくること:完全な製品を目指すのではなく、まず最小限の機能で市場に出して検証します。
- Build-Measure-Learnのサイクルを回すこと:つくる(Build)→測定する(Measure)→学ぶ(Learn)の循環を高速で繰り返すことで、無駄を減らし成長につなげます。
- 方向転換(ピボット)を恐れないこと:検証の結果が期待と違えば、方向転換を柔軟に行い、事業の可能性を広げます。
Amazon評価: 4.2 / 5 ⭐
2. ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか

PayPal(ペイパル)共同創業者で投資家のピーター・ティールが、新しいビジネスを生み出すための考え方をまとめた本です。「ゼロからイチを生み出す」、全く新しい価値をつくることの重要性を強調し、既存市場で競争するのではなく独自の分野を築くことを勧めています。起業やイノベーションに関わる人に役立つ一冊です。
主なポイント:
- 独占を目指すこと:既存市場で競争するのではなく、独自の価値をつくり出して競争のない分野を築くことが成功につながります。
- 未来をつくる発想を持つこと:過去の成功をまねるのではなく、新しい視点から未来をデザインすることが大切です。
- 強いチームと文化を育てること:革新的な事業は一人では成し遂げられません。信念を共有できるメンバーと強固な組織文化が必要です。
Amazon評価: 4.3 / 5 ⭐
3. HARD THINGS(ハード・シングス)

シリコンバレーの起業家であり投資家でもあるベン・ホロウィッツが、自らの経営経験をもとに経営の厳しさとリーダーが直面する困難を率直に語った本です。現実の経営で起こる人材問題、資金繰り、競争、失敗からの再起など、避けて通れない課題にどう向き合うかを具体的に描いています。起業家や経営者が直面する、正解のない難問に挑むための視点を与えてくれる一冊です。
主なポイント:
- 困難に正面から向き合うこと:経営には楽な解決策はなく、避けられない問題に取り組む覚悟が必要です。
- 人と組織の問題が最大の課題であること:資金や戦略よりも、人材の採用・解雇・マネジメントが企業の命運を左右します。
- 完璧さではなく生き残ることを優先すること:起業や経営の現場では理想的な答えは存在せず、状況に応じて最善を選び抜き、生き残ること自体が成功への道になります。
Amazon評価: 4.3 / 5 ⭐
4. 起業への挑戦

Apple(アップル)の元エバンジェリストであるガイ・カワサキが、起業家や新規事業担当者に向けてまとめた実践的な指南書です。アイデアを形にし、投資家・顧客・仲間を巻き込みながら事業を成長させるための原則が紹介されています。スタートアップだけでなく、新規プロジェクトや社内ベンチャーにも応用可能です。
主なポイント:
- 意味を持つ事業をつくる:ビジネスを始める時は「お金を稼ぐ」だけでなく、社会や顧客にとって意味のある存在になることが成功の土台となります。
- 小さく始めてすぐ行動する:完璧を目指すよりも、早く試し、改善を重ねることが重要です。スピード感が信頼と成長につながります。
- シンプルで強いピッチを磨く:投資家や顧客に伝えるときは、短く、わかりやすく、心を動かすメッセージを意識します。
Amazon評価: 4.0 / 5 ⭐
起業の流れを学ぶためにおすすめの本4冊
5. 起業を考えたら必ず読む本

株式会社フリーウェイジャパン代表取締役であり、起業家としての実践的な経験を持つ井上達也氏による1冊です。自身の起業経験を踏まえ、起業のアイデアづくり、資金調達、ビジネスモデル設計、法人登記の手続き、失敗を避けるポイントまでを丁寧に解説している、起業するまでの流れを理解できる入門書です。
主なポイント:
- 起業の目的を明確にすること:なぜ起業するのかをはっきりさせることで、迷いなく意思決定を進めることができます。
- 資金計画を現実的に立てること:資本金や融資、投資家からの資金調達などを含め、資金繰りを冷静に見積もることが成功の基盤になります。
- 小さく始めて検証すること:最初から大きなリスクを取るのではなく、小規模にテストを行いながら市場の反応を確かめることが重要です。
Amazon評価: 4.2 / 5 ⭐
6. 起業の科学 スタートアップサイエンス

連続起業家として日本と米国シリコンバレーで5社を立ち上げた田所雅之氏が、自身の経験をもとに起業プロセスを体系化した実践ガイドです。CEOとしてスタートアップ支援やイノベーション活性化にも関わる立場から、アイデア検証、ビジネスモデル構築、顧客開発、資金調達、組織づくりなどスタートアップの重要なプロセスを科学的に整理しています。
主なポイント:
- アイデアを検証すること:思いつきや勘に頼るのではなく、顧客の課題を徹底的に検証することで、再現性のある事業を作り出します。
- 実証データを重視すること:市場規模や仮説をデータで裏づけることで、投資家やチームの納得感を高め、無駄なリスクを減らします。
- 成長の段階ごとに戦略を変えること:シード期、アーリー期、グロース期など、スタートアップの成長段階ごとに適した戦略や組織の形が異なることを理解し、柔軟に対応します。
Amazon評価: 4.1 / 5 ⭐
7. マンガでわかる 会社の設立・運営

会社設立に必要な知識を、マンガと図解でわかりやすく解説した入門書です。会社をつくる際の流れや登記手続き、必要な書類、資本金の準備、設立後の運営や税務対応までを一通り学べる内容になっています。法律や会計の知識がない人でも読みやすく、初めて起業を考える人にとって実務の基礎を理解できる一冊です。
主なポイント:
- 会社設立の基本的な流れ:登記や定款作成など、会社を立ち上げる際に必要な手続きが具体的に整理されています。
- 資本金や会計の基礎:資金の準備や会計処理の考え方を早い段階で理解することで、経営を安定させやすくなります。
- 設立後の運営や法的義務:設立して終わりではなく、税務申告や社会保険など、継続的に必要となる実務を把握しておくことが大切です。
Amazon評価: 4.1 / 5 ⭐
8. マンガでやさしくわかる起業

起業コンサルタントの中野裕哲氏と漫画家の大舞キリコ氏が、物語形式で起業の流れを解説した入門書です。ビジネスアイデアの見つけ方から、事業計画書の作成、会社設立の手続き、資金調達、マーケティングまでをマンガでわかりやすく学べます。専門的な用語や制度もストーリーに沿って解説されているため、起業に不安を感じる人でもスムーズに理解できる内容になっています。
主なポイント:
- 起業の全体像を把握する:ビジネスアイデアの見つけ方から事業計画の立て方、会社設立に必要な手続き、資金調達、販路開拓まで、起業に必要な一連の流れを体系的に理解できます。
- 資金計画と調達の基礎を理解する:自己資金、融資、補助金など、起業に必要なお金の準備について基礎知識を身につけられます。
- マーケティングの基本に触れられること:商品やサービスをどう売るか、顧客にどう届けるかをシンプルに学べます。
Amazon評価: 4.2 / 5 ⭐
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9. ヴァージン・ウェイ R・ブランソンのリーダーシップを磨く教室

Virgin(ヴァージン)グループ創業者であり、型破りな起業家として知られるリチャード・ブランソンが、自身の経営哲学とリーダーシップ論をまとめた本です。長年の実践から学んだ「人と組織を動かす考え方」を、エピソードを交えながら紹介しています。
主なポイント:
- 傾聴の姿勢を大切にすること:ブランソンは「話すよりも聞く」ことを重視しています。徹底的に相手の声に耳を傾けることで、社員や顧客との信頼関係を築くことができます。
- 失敗を恐れず挑戦すること:リスクを取らなければ大きな成功は得られないと考え、ブランソンは数多くの新規事業に挑戦してきました。失敗も学びとして受け入れる姿勢が、Virginグループの成長を支えてきました。
- 楽しさと情熱を仕事に持ち込むこと:仕事を「楽しむ」ことを原動力にし、情熱を持って取り組むことで、周囲を巻き込みながら成果を生み出すことができます。
Amazon評価:4.2 / 5 ⭐
10. スティーブ・ジョブズ

Apple創業者スティーブ・ジョブズの公式伝記です。ウォルター・アイザックソンがジョブズ本人や家族、仲間、ライバルへの数百回のインタビューを通じて、イノベーターの実像を描いています。成功と失敗の両面を赤裸々に記録しており、リーダーシップやイノベーションに関心のあるビジネスパーソンにとって貴重な学びが詰まっています。
主なポイント:
- 製品と顧客体験への徹底したこだわり:ジョブズは技術だけでなく「デザイン」「使いやすさ」「体験」にまで完璧を求め、Apple製品と他社製品を差別化しました。
- 情熱と人を動かす力:ジョブズは強烈なビジョンと説得力で周囲を巻き込み、不可能を可能にしてきました。いわゆる「現実歪曲フィールド」と呼ばれるカリスマ性によって、多くの人が挑戦に引き込まれました。
- 失敗からの学びと再起:ジョブズはAppleを追放された後にNeXT(ネクスト)やPixar(ピクサー)を成功させ、その経験が後のApple復活の基盤となりました。
Amazon評価:4.3 / 5 ⭐
11. 小さなチーム、大きな仕事 働き方の新スタンダード

ソフトウェア開発会社である37signalsの創業者2名が、自社の経験をもとに新しい働き方をまとめた本です。従来のビジネス常識や大企業のやり方にとらわれず、小さなチームでも大きな成果を上げられる方法を紹介しています。計画より行動を重視し、シンプルで効率的なアプローチを推奨しているのが特徴です。
主なポイント:
- 計画より行動を優先すること:長期の計画に時間をかけるより、小さく始めて改善を繰り返すほうが成果につながります。
- 制約を味方につけること:時間や人数が限られているからこそ、集中力と創造性が高まり、シンプルで強い解決策が生まれます。
- 無駄をそぎ落とすこと:会議、書類、複雑な手続きを減らし、本当に価値を生む仕事にエネルギーを注ぐことが重要です。
Amazon評価: 4.2 / 5 ⭐
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12. 人を動かす

デール・カーネギーの著書『人を動かす』は、1936年の出版以来、世界中で読まれてきた人間関係の名著です。相手に信頼され、協力を得ながら成果を上げるためのコミュニケーションの原則が紹介されています。ビジネスにおいても、部下のマネジメント、顧客との関係構築、チームワーク強化に役立ちます。
主なポイント:
- 相手に真剣な関心を持つこと:相手の名前を覚えたり、関心ごとに耳を傾けたりすることで、信頼関係を築けます。
- 批判や否定を避け、相手の立場を尊重すること:直接的な反論は避け、共通点を見つけながら会話を進めると、協力的な関係が生まれます。
- 相手に「重要な存在だ」と感じてもらうこと:小さな成果や努力を認め、心からの感謝を伝えることで、相手のモチベーションが高まります。
Amazon評価:4.5 / 5 ⭐
13. すべての涙を笑いに変える黒いユニコーン伝説 世界をごきげんにする女のメモワール

アメリカのコメディアン、ティファニー・ハディッシュが自身の半生を赤裸々に綴った自伝です。貧困や家庭環境の困難、養護施設での生活、数々の試練を経ながらも、ユーモアを武器にスタンドアップコメディの舞台に立ち、成功をつかむまでの道のりが描かれています。厳しい現実を笑いに変えることで、逆境を力に変えてきた彼女の姿勢は、ビジネスや人生においても学びが多い内容です。
主なポイント:
- 逆境を成長の糧にすること:困難や失敗を避けるのではなく、それを受け入れて前に進むことで強さを得られます。
- ユーモアの力を活かすこと:笑いは人間関係を円滑にし、困難な状況でも周囲の人を巻き込むエネルギーになります。
-
自分の物語を大切にすること:過去の経験や背景を隠すのではなく、正直に語ることで人の共感を呼び、信頼を築くことができます。
Amazon評価: 4.3 / 5 ⭐
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14. 僕らはとびきり素敵だった

カメルーンからアメリカに渡った移民一家が、リーマン・ショック前後のニューヨークで「アメリカンドリーム」を追い求める姿を描いた小説です。経済危機によって仕事や生活が不安定になる中で、家族がどのように生き方や価値観を選び取っていくのかが描かれています。社会の不平等や移民問題にも鋭く切り込み、読者に普遍的な問いを投げかける作品です。
主なポイント:
- 夢と現実のギャップを見極めること:アメリカンドリームを追いかける中で、理想と現実の大きな差が浮き彫りになります。ビジネスにおいても、現実を直視しつつ理想を追う姿勢が重要です。
- 経済環境の変化に適応すること:リーマン・ショックのような外部要因は、個人や家族の生活を大きく揺さぶります。企業も同様に、環境の変化に柔軟に対応する力が求められます。
- 価値観に基づいた意思決定:金銭的な成功と比べて、「家族」「尊厳」「幸福」といった価値観をどう優先するかが、人生やビジネスの方向性を大きく左右します。
Amazon評価:5.0 / 5 ⭐
15. 自分で「始めた」女たち 「好き」を仕事にするための最良のアドバイス&インスピレーション

起業家やクリエイターとして活躍する100人以上の女性へのインタビューをまとめた本です。多様なバックグラウンドを持つ女性たちが、どのように自分の道を切り開き、仕事や人生を築いてきたのかを率直に語っています。働き方や価値観が多様化する現代において、自分らしいキャリアや生き方を考えるヒントが詰まった一冊です。
主なポイント:
- 多様な視点から学ぶこと:登場する女性たちは業界も国籍も異なります。その多様な経験から、固定観念にとらわれない新しい発想を得ることができます。
- 失敗や困難を糧にすること:多くのインタビューで語られるのは、順風満帆ではなく困難を乗り越えてきたエピソードです。失敗を恐れずに挑戦する姿勢が、成長と成果につながります。
- 自分らしい働き方を選ぶこと:成功の形はひとつではなく、ライフスタイルや価値観に合った方法でキャリアを築けることが強調されています。
Amazon評価: 4.1 / 5 ⭐
16. WHYから始めよ! インスパイア型リーダーはここが違う

リーダーシップ論や組織論で知られるサイモン・シネックが提唱した「ゴールデンサークル理論」を解説した本です。成功する起業家や企業は「何をするか(WHAT)」よりも「なぜそれをするのか(WHY)」を出発点にしているとして、行動や意思決定を価値観や目的に根ざして行うことの重要性を伝えています。
主なポイント:
- WHYを明確にすること:企業や個人の活動において、「なぜそれをするのか」という存在意義や目的をはっきりさせることで、方向性がぶれなくなります。
- HOWとWHATはWHYから導かれること:具体的な方法(HOW)や成果物(WHAT)は、根本的な目的(WHY)を出発点として考えることで、一貫性のある戦略とブランドを築けます。
- 人を動かすのはWHYであること:顧客や社員は「製品そのもの」ではなく「信念や理念」に共感して動きます。WHYを伝えることが、強いリーダーシップや組織の推進力につながります。
Amazon評価: 4.3 / 5 ⭐
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17. 「売る」広告

「広告の父」と呼ばれるデイヴィッド・オグルヴィが、広告制作の基本から成功事例、失敗の回避策までを語った名著です。広告は「売るための道具」であるという実務的視点に立ち、クリエイティブとマーケティングの両面から広告の本質を解説しています。マーケティング担当者、経営者、クリエイターにとって必読の書です。
主なポイント:
- 広告は「売る」ためにある:見た目や話題性よりも、最終的に商品やサービスの売り上げにつながることが最重要です。
- リサーチと事実に基づいたコピーを書く:魅力的な表現よりも、顧客が価値を感じる事実をシンプルに伝えることが効果的です。
- 長いコピーでも読まれる:顧客にとって役立つ情報であれば、広告文は長くても最後まで読まれます。内容の質が勝負です。
Amazon評価:4.2 / 5 ⭐
18. 「週4時間」だけ働く。

起業家ティモシー・フェリスが、自身の体験をもとに「働き方を根本から変える方法」をまとめた本です。長時間労働やオフィス中心の働き方にとらわれず、効率化・自動化・アウトソーシング(外注化)を活用しながら、より自由で柔軟なライフスタイルを目指す考え方を紹介しています。「仕事に人生を支配されない」という視点から、ワークライフバランスの新しい形を提案した一冊です。
主なポイント:
- 時間の使い方を見直すこと:成果につながらない作業を減らし、自分の強みを活かせる「コア業務(最も価値を生む中心的な仕事)」に集中することが大切です。
- 自動化とアウトソーシングを活用すること:人や仕組みに任せられることは任せ、自分は意思決定や創造的な取り組みに注力します。これにより時間の余裕が生まれます。
- ライフスタイルをデザインすること:効率化を進めることで、仕事に追われるのではなく、自分の理想の生活を軸に働き方を組み立てます。結果として、ワークライフバランスが実現しやすくなります。
Amazon評価: 4.0 / 5 ⭐
19. マーケティングは「嘘」を語れ!: 顧客の心をつかむストーリーテリングの極意

マーケティングの第一人者セス・ゴーディンが、現代の消費者が求めているのは商品そのものではなく、物語やストーリーであるという考えを述べた本です。ここで言う「嘘」とは事実を偽ることではなく、人々が信じたいと感じるストーリーを伝えることです。顧客の共感を得るストーリーテリングの力を解き明かし、なぜそれが購買行動につながるのかを説明しています。
主なポイント:
- 人はストーリーに共感して動くこと:顧客は機能や価格だけで商品を選ぶのではなく、自分が信じたい物語に基づいて選択します。
- ストーリーと実体験を一致させること:マーケティングで語った物語が、実際の商品やサービスの体験と一致していると、顧客はそのブランドを信頼します。
- ブランド全体で一貫性を保つこと:ウェブサイト、広告、接客、アフターサービスまで、すべてが同じストーリーを裏づけるものであることが重要です。どこか一部でも矛盾するとブランドの信頼は揺らぎます。
Amazon評価: 3.9 / 5 ⭐
20. 「紫の牛」を売れ!

マーケティングの第一人者セス・ゴーディンが「目立つ存在」になることの重要性を説いた本です。どこにでもいる普通の牛では誰も注目しませんが、紫色の牛なら誰もが振り向く。この比喩を通じて、ありふれた商品やサービスではなく、人々の記憶に残るほど特別で際立ったものをつくる必要性を伝えています。
主なポイント:
- 差別化ではなく際立つことを目指す:競合との小さな違いではなく、誰もが気づくほどのユニークさが必要です。
- 話題になる仕組みをつくる:人々が思わず共有したくなる商品や体験こそが口コミを生み、市場で広がります。
- リスクを恐れずに挑戦する:平凡さに留まることこそが最大のリスクです。批判を恐れず、大胆なアイデアを形にすることが成功につながります。
Amazon評価: 3.8 / 5 ⭐
ビジネスを続ける力を養う本3冊
21. 金持ち父さん 貧乏父さん アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学

著者ロバート・キヨサキが自身の「二人の父」、学歴は高いが経済的に苦労した実の父(貧乏父さん)と、学歴はなくとも資産形成に長けた友人の父(金持ち父さん)から学んだお金の考え方を対比させて紹介した本です。従来の「良い教育を受けて安定した職に就く」という価値観に疑問を投げかけ、経済的に豊かになるための考え方や行動のヒントを伝えています。
主なポイント:
- 資産と負債の違いを理解すること:資産はお金を生み出すもので、負債はお金を減らすものです。収入を増やすだけでなく、資産を持つことが経済的自由につながります。
- お金について学び続けること:学校教育では教えられない金融リテラシーを身につけることが重要です。知識を武器にすることで、投資やビジネスの判断力が養われます。
- 働いて稼ぐのではなく、お金に働かせること:労働収入だけに頼るのではなく、投資や事業を通じてお金を働かせる仕組みを作ることが、長期的な安定を生み出します。
Amazon評価: 4.4 / 5 ⭐
22. やり抜く力 GRIT(グリット) 人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける

心理学者アンジェラ・ダックワースが研究をもとにまとめた本で、長期的な成功を決定づけるのは才能ではなく「GRIT(グリット)」、情熱と粘り強さを合わせ持つ力であると説いています。スポーツ選手、経営者、教育現場など幅広い事例を通して、困難に直面してもやり抜く力が成果を生み出すことをわかりやすく解説しています。
主なポイント:
- 才能よりも粘り強さが重要であること:短期的な結果ではなく、長く続ける努力が大きな成果につながります。
- 情熱を持ち続けること:グリットは単なる我慢ではなく、自分の価値観や目標に基づいた情熱が原動力になります。
- 成長思考を持つこと:失敗を挫折ではなく学びと捉え、挑戦を繰り返す姿勢が長期的な成長につながります。
Amazon評価: 4.2 / 5 ⭐
23. 逆転! 強敵や逆境に勝てる秘密

ベストセラー作家マルコム・グラッドウェルが「弱者が強者に勝つ仕組み」を分析した本です。旧約聖書の物語では、羊飼いの少年ダビデが、巨人戦士ゴリアテに立ち向かいます。剣や鎧を持たないダビデは投石器を武器にして、ゴリアテの額を打ち抜き、常識では考えられない勝利を収めました。本書はこの物語を出発点に、歴史や現代の事例を交えながら、ハンディキャップや逆境がむしろ強みになるケースを描いています。見方を変えることで、不利に見える状況をチャンスへ変えられることを伝えています。
主なポイント:
- 逆境を強みに変えること:障害や制約は弱点ではなく、新しい発想や工夫を生み出す源になります。
- 小さな組織の強みを活かすこと:大企業のような資源はなくても、柔軟性やスピード感で勝てる場面があります。
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常識を疑う視点を持つこと:一見不利に見える要素も、戦い方次第で有利に働きます。思い込みにとらわれず、物事を逆から見る姿勢が成功を導きます。
Amazon評価: 4.1 / 5 ⭐
まとめ
この記事で紹介した本は、それぞれ切り口は違っていても、共通して起業するために必要なことを教えてくれます。実践的に使えるスキルや考え方に加え、成功者の体験談や失敗からの学びは、起業家精神を育み、様々なタイプの起業家にとって大きなヒントとなります。これらの知識を取り入れれば、自分自身のビジネスを成長させ、持続的に利益を生み出す仕組みを築いていくことができるでしょう。
よくある質問
ビジネス書は本当に役立つ?
ビジネス書は成功者の体験談や失敗の教訓、最新の理論や実践的なノウハウを短時間で学べるため、正しく活用すれば大いに役立ちます。ただし、読むだけで終わってしまうと効果は得られません。自分のビジネスの状況や目標に照らし合わせて実践に移すことで、成果につながります。
起業家におすすめの本は?
- リーン・スタートアップ
- ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか
- HARD THINGS
- 起業への挑戦
- 起業を考えたら必ず読む本
- 起業の科学 スタートアップサイエンス
- マンガでわかる 会社の設立・運営
- マンガでやさしくわかる起業
- ヴァージン・ウェイ R・ブランソンのリーダーシップを磨く教室
- スティーブ・ジョブズ
- 小さなチーム、大きな仕事 働き方の新スタンダード
- 人を動かす
- すべての涙を笑いに変える黒いユニコーン伝説 世界をごきげんにする女のメモワール
- 僕らはとびきり素敵だった
- 自分で「始めた」女たち 「好き」を仕事にするための最良のアドバイス&インスピレーション
- WHYから始めよ! インスパイア型リーダーはここが違う
- 「売る」広告
- 「週4時間」だけ働く。
- マーケティングは「嘘」を語れ!: 顧客の心をつかむストーリーテリングの極意
- 「紫の牛」を売れ!
- 金持ち父さん 貧乏父さん アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学
- やり抜く力 GRIT(グリット) 人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける
- 逆転! 強敵や逆境に勝てる秘密
文:Hisato Zukeran





