Instagram(インスタグラム)のストーリーズは、顧客に気軽にブランドの世界観を伝えられる人気の機能です。フォロワーの日常に自然に入り込みながら、親しみやすくブランドを印象づけることができます。24時間で消えるため、「今だけ」「今日だけ」といった限定感を演出しやすいのも特徴です。
また、ストーリーズは複数あるインスタの投稿方法のなかでも商業色を抑えやすく、広告っぽさを出さずに商品の魅力やブランドの思いを伝えられる方法のため、インスタマーケティングの中でも特にファンとの関係づくりに効果的です。
こうした投稿についた「いいね」「コメント」「シェア」などの反応を通じて生まれるつながりをエンゲージメントと呼びます。ストーリーズを上手に活用することで、このエンゲージメントを高め、フォロワーとの関係をより深めることができます。
この記事では、Shopify(ショッピファイ)を利用しているストアオーナーや、これからInstagramを活用して集客をしたい方に向けて、フォロワーとのつながりを強め、売り上げにもつながるインスタストーリーズのネタやアイデアを紹介します。
エンゲージメントを高めるインスタストーリーのアイデア21選

商品PR・プロモーションに関するインスタストーリーのアイデア
1. 新商品を予告する
Instagramストーリーズは、投稿から24時間で消えるという特性ゆえに、発売直前のカウントダウンや新製品の一部をチラ見せするティザー投稿に最適です。「発売前のワクワク感」を演出しつつ、新商品を紹介しましょう。
たとえば、次のような工夫で、フォロワーの興味を引きつけられます。
- パッケージの一部をぼかして「もうすぐ登場」とだけ伝える
- 製品写真をスライド形式で少しずつ見せていく
- 発売日をカウントダウンステッカーで知らせる
- ShopifyとInstagramの連携をしておき発売開始後すぐに「購入リンク付きのストーリー」を投稿する

タリーズは季節限定商品のプロモーションにストーリーズを活用しています。1枚目の画像にはリンクを貼って公式ページへ誘導し、2枚目の画像は発売までのカウントダウンステッカーをいれて、顧客の期待感を醸成しています。限定の期間で盛り上がりをつくる投稿は、フォロワーのエンゲージメントを高めるのに非常に効果的です。
2. セールやキャンペーンを告知する
セールやキャンペーンの情報をストーリーズで発信するときは、限定感とわかりやすさがポイントです。
ストーリーズは表示時間が短いため、文字情報を詰め込みすぎず、「セール名」「割引率」「期間」「購入導線」を一目で伝えられる構成にしましょう。
たとえば次のような投稿が効果的です。
- 「本日限定10%OFF」などの大きなテキストとカウントダウンステッカーを使用する
- 1枚目で概要、2枚目で対象商品や割引クーポンコードを紹介する
- ショッピングタグやリンクスタンプで購入ページへ直接誘導する
- セール終了後に「ありがとうございました」投稿でフォロワーとつながる

アパレルブランドcoca(コカ)は、セール告知のストーリーズを投稿しています。セール期間にあわせたお祭り風の投稿は、にぎやかな雰囲気でテキストサイズが大きく、情報が読みやすいデザインになっています。
3. 商品タグを活用して購入導線をつくる
Instagramのショッピング機能を使ってストーリーズに商品タグをつけると、フォロワーがそのまま商品ページにアクセスできるようになります。画像や動画の中に商品をタグ付けしておくと、商品が気になった人がそのままタグをタップすれば、商品の詳細を確認して購入までスムーズに進むことができます。リンクスタンプと組み合わせれば、タップ率をさらに高めることもできます。
ShopifyストアとInstagramを連携しておくと、商品情報を自動的に反映でき、在庫や価格の更新も手間がかかりません。複数の商品をタグ付けすることもできるため、コーディネートやギフトセットなど、関連アイテムをまとめて紹介する際にも便利です。

土屋鞄は、アーティスティックな商品着用写真に商品タグをつけたストーリーを展開しています。シンプルでありつつも雰囲気のある投稿は、ブランドの価値観と一致しており、情報がそぎおとされているために、顧客は迷わず商品ページへ移動できます。
4. 在庫わずかや再入荷を知らせる
ストーリーズは、在庫数や再入荷といったタイムリーな情報を伝えるのにぴったりです。24時間で消えるという特性を活かし、「今見ておくべき」という緊急感や限定感を出すことができます。
たとえば人気商品の在庫が残りわずかになったときは、「残り5点」「まもなく終了」といった短いメッセージを大きく表示して投稿します。再入荷の場合は「リクエストが多かったアイテムが再入荷しました」のように、嬉しいニュースを共有するトーンにすると、フォロワーの共感を得やすくなります。
5. 人気商品を比較・ランキングで紹介する
人気商品やカテゴリー別のランキングをストーリーズで紹介すると、フォロワーが商品を選びやすくなり、購入の後押しになります。
ランキング形式は「このブランドで何が売れているのか」がひと目で伝わるため、信頼感や安心感を与える効果もあります。
たとえば、「今週の人気トップ3」「スタッフが選ぶおすすめアイテム」「リピート率No.1商品」など、テーマを決めて投稿します。ランキングごとに1商品ずつ紹介するスライド構成にすれば、テンポよく見てもらえます。
また、似た商品を比較しながら紹介するのも効果的です。「AとB、どちらが使いやすい?」「春夏におすすめの生地は?」といった形で、商品の特徴や違いをわかりやすく伝えましょう。

たとえば無印良品は、本格的な味と豊富なバリエーションでたびたび話題となるMUJIカレーの総選挙を企画し、そのランキングを発表しています。ストーリーズから移動できるリンク先ではランキングの結果と、投票者のコメントなどがまとめられており、フォロワーの購入意欲を高めています。
6. 日替わりや季節限定アイテムを紹介する
ストーリーズは、リアルタイムな情報発信に最適な投稿形式です。特に「本日のおすすめ」や「期間限定アイテム」「今日からスタートしたキャンペーン」など、短期間の情報を伝えるのに向いています。
たとえば、アパレルブランドなら「今日のおすすめコーデ」や「今週だけの限定カラー」、食品や雑貨のストアなら「本日発売の新フレーバー」「週末限定セット」などを紹介すると、視聴者は定期的に確認したくなる心理が働くため効果的です。また、「本日限定」「数量限定」「今だけ」といったフレーズを添えることで、フォロワーの今見たい・今買いたいという気持ちを引き出せます。リアルタイムの発信は、ブランドの後ろで稼働している人間が感じられるので、フォロワーとの距離を縮めるきっかけにもなります。
フォロワーとつながりを深める参加型インスタストーリーのアイデア
7. ワンタップで反応を集める
フォロワーとの距離を縮めるには、考えずにワンタップで反応できる投稿が効果的です。たとえば「今日のおすすめコーデ、いいと思ったらハートで反応して」「次の投稿で見たいアイテムにスタンプで投票して」など、軽い参加型の仕掛けを用意します。
リアクションをもらったら、お礼のメッセージや結果発表をストーリーズで返すと、1対1のつながりが生まれやすくなります。
手軽なアクションをきっかけにコミュニケーションを積み重ねることで、顧客との関係を強化していくことができます。
8. クイズ投稿で参加を促す
クイズスタンプを使った投稿は、フォロワーに楽しみながらブランドや商品を知ってもらうのに最適です。
「ただ紹介する」のではなく、「クイズに答える」という形にすることで、自然と内容を覚えてもらいやすくなります。たとえば、コスメブランドなら「この成分の効果は?」「人気No.1カラーは?」、食品ブランドなら「このスイーツに使われているフルーツは?」「定番メニューの発売年は?」など、軽いトリビア形式の出題がおすすめです。
1問1答形式でテンポよく見せると、ゲーム感覚で楽しんでもらうことができます。
正解発表の投稿では、「知ってた?」「詳しくはプロフィールから」といったフレーズで会話を続けると、自然にECサイトやインスタプロフィールへの導線を作ることもできます。フォロワーが「つい答えたくなる」「シェアしたくなる」ような設問を意識しましょう。
9. アンケートで共感を集める
フォロワーとの会話を広げるには、「どっち派?」のようなアンケート投稿が効果的です。
投票スタンプや絵文字スライダーなどを使った投稿は反応しやすく、フォロワーも気軽に参加できます。
たとえば、アパレルブランドなら「Aカラー派?Bカラー派?」「このデザイン、あなたならどっちを選ぶ?」、コスメや雑貨なら「今の気分に合うのはどっち?」「ギフトにするならA or B?」など、選ぶ楽しさを感じられるテーマがおすすめです。「直感で答えられる質問」を意識すると、回答率がぐっと上がります。
アンケート結果は、翌日以降に「結果発表」や「人気カラーはこれ!」などの投稿で共有しましょう。回答してくれたフォロワーにお礼を添えることで、ブランドとの一体感が生まれます。また、投票データを分析すれば、人気商品の傾向を把握したり、再販や新作企画の参考にしたりといった市場調査に活用することもできます。
10. フォロワーの質問に答える
フォロワーからの質問に答える投稿は、ブランドへの信頼を築くのにとても効果的です。
Instagramの質問スタンプを使えば、フォロワーが気軽に質問を送れるだけでなく、ブランド側もリアルな声を直接拾うことができます。
たとえば、アパレルブランドなら「サイズ感はどれくらい?」「素材の特徴を教えて」、コスメブランドなら「どんな肌タイプに合う?」「香りは強い?」といった質問に答える投稿がおすすめです。回答を画像や短い動画で見せると、親しみやすく、丁寧な印象を与えられます。
よくある質問を定期的にまとめておくと、後からハイライトに保存してFAQとして活用できます。Shopifyストアを運営している場合は、ストーリーズで集めた質問や反応を商品ページのQ&Aや説明文に反映させるのも効果的です。SNSでの「会話」が、顧客体験の改善にもつながります。

アウトドアブランドのPatagonia(パタゴニア)は、防水ジャケットの手入れ方法についてQ&A形式で紹介しています。「洗濯していい?」「使い始めの手入れは必要?」などの質問に、明確で実用的な答えを添えることで、商品知識とブランドの信頼感を同時に高めています。
11. フォロワーの投稿をリポストして紹介する
フォロワーや顧客が投稿してくれた写真、レビュー、メッセージをブランドのストーリーズでリポストすると、日々の交流を可視化できます。
ユーザー発信のコンテンツはUGC(ユーザー生成コンテンツ)と呼ばれ、ブランドの広告よりもリアルな声としてフォロワーの共感を得やすくなります。たとえば「#ブランド名」や「#○○のある暮らし」のように常設のハッシュタグを用意し、購入後の投稿を歓迎する旨をプロフィールやストーリーズで知らせましょう。
素敵な投稿を選び、感謝のメッセージとタグ付けを添えて紹介すると、フォロワーが「自分も参加したい」と感じやすくなります。
UGCを継続的にリポストすると、フォロワーが「見る人」から「一緒に発信する人」へと変化していきます。紹介する際は、投稿者の同意を得て、タグ付けとハッシュタグを明記するようにしましょう。ハイライトに「みんなの投稿」としてまとめておくと、新規フォロワーにもブランドの魅力が伝わりやすくなります。

オーディオ機器を販売しているAudiotechnika(オーディオテクニカ)は、フォロワーが商品のヘッドホンをファッションに取り入れた投稿を引用して、ストーリーズに投稿しています。
12.ファン参加型のストーリーズを企画する
ストーリーズを通じてフォロワーに参加してもらう「フォトコンテスト」や「#○○チャレンジ」は、ブランドの認知拡大とファンづくり、UGCの獲得に役立ちます。
ユーザーが投稿した写真や動画をブランド側が紹介すると、コミュニティ全体に一体感が生まれます。たとえば、購入者に「#ブランド名」や「#○○のある暮らし」などのハッシュタグをつけてもらい、投稿をリポストしたり、季節のテーマにあわせて「#おうちカフェチャレンジ」「#春コーデチャレンジ」などの企画を行ったりします。
フォロワーが自分の投稿を見てもらえることで、ブランドへの愛着が深まり、自然な口コミが広がります。参加を促す際は、期間やルール、紹介の可否を明確にしておきましょう。終了後は結果をハイライトにまとめると、次回の参加意欲が高まります。
13. コラボブランドやインフルエンサーを紹介する
他ブランドやインフルエンサーとのコラボレーション投稿は、信頼性と認知度を高めるうえで非常に効果的です。特にストーリーズでは、リポストやタグ付けを使って、相手のアカウントと自然にお互いを紹介し合うことができます。
インフルエンサーが商品を紹介してくれた際は、その投稿をストーリーズでシェアし、「実際に使っている人の声」として紹介するのも効果的です。
インフルエンサーの発信内容に自社のコメントや感謝の言葉を添えることで、フォロワーにも誠実な印象を与えられます。
14. イベントやポップアップの体験を共有する
実店舗イベントやポップアップストアを開催した際は、会場の写真や動画をブランドのストーリーズで紹介すれば、まだ来たことのないフォロワーにもどんな空気感だったのかを感じてもらえます。
たとえば、イベント用のハッシュタグを用意して来場者に投稿を促したり、スタッフが会場の様子を撮影して当日の模様をまとめたりするのがおすすめです。フォロワーがその投稿を見て「次は行ってみたい」と思えるような、一体感のある発信を心がけましょう。
また、来場者の声やリアクションを紹介することで、ブランドへの信頼感や好感度も高まります。
オンラインでの販売が中心のブランドにとっても、ストーリーズを通じて「リアルな場での体験」を共有することは、ファンとの関係を深める大切な機会になります。

PAUL & JOEは、ポップアップストアの情報をストーリーズで発信しています。その日の会場のディスプレイなどをみせながら、開催場所や日時をスタンプでわかりやすく示しています。
15. ライブ配信を告知・振り返る
インスタライブは、フォロワーとリアルタイムで交流できる効果的な方法です。配信前にストーリーズで日時告知やカウントダウンステッカーを使ってリマインドし、質問スタンプで事前質問を募集すると、当日の参加率が上がります。
配信後は、ハイライトで要点をまとめたダイジェストやクリップを投稿し、リンクスタンプで商品ページへ誘導すると、見逃したフォロワーにも情報を届けられます。

COHINA(コヒナ)は、インスタライブの予定をストーリーズで配信し、あとでハイライトにまとめ、振り返りもできるようにしています。インスタライブを活用しているアカウントにおすすめのアイデアです。
16. トレンドや話題にのる
SNSでは、トレンド、時事ネタなどが大きな影響を持ちます。Instagramで流行している曲やミームなどを利用し、世間の話題に乗じましょう。顧客が面白さを感じてくれるかもしれません。
ブランドストーリーや価値観への共感を育てるインスタストーリーのアイデア
17. 商品づくりの舞台裏を紹介する
商品のブランドストーリーや制作のプロセスを紹介する投稿は、ブランドのこだわりや価値観を伝えるうえでとても効果的です。ストーリーズでは、製品の完成形だけでなく、「どう作られているのか」「どんな思いで届けているのか」といった過程を短い動画で見せることができます。
たとえば、素材を選ぶ様子や製造工程、職人やデザイナーの手仕事の様子を見せるのもいいでしょう。作り手の声を添えたり、開発エピソードを少し語ったりするだけでも、フォロワーにとっては新しい発見になります。
18. 日常のワンシーンでブランドの空気感を伝える
ブランドの世界観を形づくるのは、商品やデザインだけではありません。日常のちょっとした出来事やスタッフのふるまい、オフィスや店舗の空気感なども、フォロワーにとっては「このブランドらしさ」を感じられる大切な要素です。
ストーリーズでは、こうしたゆるい瞬間を気軽に発信できます。たとえば、スタッフの朝の準備風景や季節の飾りつけ、ちょっとしたミーティングの様子など、宣伝ではない日常の一コマを見せることで、フォロワーはブランドの人柄や温度を感じ取ります。「完璧ではないリアルさ」が、かえって信頼感や親しみを生みます。
19. スタッフやチームの人柄を紹介する
日々ブランドを支えるスタッフやチームの姿を紹介することで、「この人たちがつくっているんだ」という信頼や親近感を生み、ブランドの雰囲気を伝えることができます。
たとえば、製品の開発担当者や店舗スタッフ、撮影チームなどをストーリーズで紹介し、それぞれの「好きな商品」や「こだわりのポイント」を語ってもらう投稿というアイデアがあります。人の顔や声が見えることで、フォロワーはブランドをより身近に感じます。
スタッフのコメントを短い動画でまとめたり、テキストで紹介したりするのも効果的です。「どんな人がこの商品をつくっているのか」「どんな思いで届けているのか」という視点を伝えることで、ブランド全体の世界観に厚みが生まれます。
また、スタッフ紹介の投稿は、フォロワーとの信頼関係を築くだけでなく、チームの意欲を高める効果もあります。自分の仕事や思いがブランドの一部として発信されることで、スタッフが誇りを持ち、チーム全体の一体感を育むきっかけにもなります。
20. ブランドの価値観やメッセージを発信する
ブランドの世界観をより深く伝えるには、商品の紹介だけでなく、ブランドが大切にしている価値観やメッセージを発信することが欠かせません。
ストーリーズは、長文の説明よりも、短い言葉やビジュアルで印象を残せる場として最適です。たとえば、ブランドのコンセプトやスローガンをシンプルなデザインで掲載したり、季節の写真にブランディングメッセージを重ねたりする投稿です。動画やBGMを組み合わせて、雰囲気ごと伝えるのも効果的です。
このようなメッセージ投稿は、単なる広告ではなく、ブランドとフォロワーの間に共感を生むコミュニケーションの一つです。

ブルーボトルコーヒーは「国際コーヒーの日」に合わせて、ストーリーズ上でブランドの理念を伝える投稿を行いました。コーヒー文化の奥深さや、気候変動といった社会的テーマを静かなトーンで語ることで、「美味しさを支える背景」や「ブランドが大切にする価値観」を丁寧に表現しています。
派手な演出はなく、落ち着いたビジュアルと余白のあるデザインで、ブランドらしい誠実さと思想が感じられる構成になっています。
21. 顧客のエピソードを紹介する
ストーリーズは、顧客とのつながりをリアルに伝えるのに最適な場です。
実際に商品を購入・体験した顧客の声を紹介することで、フォロワーに「このブランドは信頼できる」という安心感を与えられます。たとえば、レビューやSNS投稿を引用して「〇〇をプレゼントした方の声」「長く愛用している方のコメント」を紹介したり、顧客の体験談を簡潔にまとめたスライド形式で共有したりします。
商品を使うリアルなシーンを見せることで、広告よりも説得力のある発信が可能です。顧客のエピソードを紹介する際は、タグ付けや感謝のメッセージを添えると、コミュニティの一体感が生まれます。
インスタストーリーズをレベルアップさせるには

ハイライトを活用して情報を見やすく整理する
ストーリーズは24時間で消えますが、ハイライト機能を使えば、投稿をまとめてプロフィール上に残すことができます。たとえば「新商品」「レビュー」「スタッフ紹介」「FAQ」など、テーマごとに整理しておくと、初めて訪れた人にもブランドの全体像が伝わりやすくなります。
デザインやトーンを統一してブランドらしさを保つ
ストーリーズは、ブランドの「声」や「雰囲気」を伝える大切な場所です。使用するフォントやカラー、ブランドアイデンティティを統一しておくと、投稿全体に一貫性が生まれます。特別な画像編集ソフトなどを使わなくても、Instagramの標準機能内でカラーやスタンプの使い方を揃えるだけで、印象が大きく変わります。
特に、投稿を連続して見るフォロワーにとって、色やトーンが安定していると「このブランドの投稿だ」と一目でわかる安心感が生まれます。テンプレートをいくつか用意しておくと、忙しいときも効率的に投稿できます。
CTAを明確にする
ストーリーズを見たフォロワーに行動してもらうためには、目的を明確にすることが大切です。「購入はこちら」「詳しく見る」「キャンペーン詳細へ」など、次のアクションを促すCTAとなるリンクスタンプを配置するだけで、コンバージョン率が高まります。
テキストだけではなく、スタンプや矢印、ブランドカラーの囲みなど、視覚的な工夫も効果的です。ストーリーズ内で「この投稿をタップしてチェック!」などの短いフレーズを入れると、自然にアクションを促せます。
投稿のパフォーマンスを分析して改善する
ストーリーズは投稿後の分析がとても重要です。閲覧数やリンククリック数、スキップ率、スタンプの反応などを定期的にチェックし、効果の高い投稿を把握しましょう。
たとえば、「最初の3秒で離脱が多い場合は文字を減らす」「リンククリックが多い投稿はハイライトに残す」など、数値をもとに改善を重ねていくと、フォロワーとの関係がより深まります。
定期的に投稿する
ストーリーズは、定期的に投稿することでフォロワーの信頼を得やすくなります。
たとえば、週に2〜3回を目安に投稿したり、セールやキャンペーン期間中は毎日更新したりするなど、リズムを決めて運用しましょう。一度に多く投稿するよりも、「少しずつ、でも続ける」ことがポイントです。
ストーリーズの投稿をルーティン化すれば、フォロワーに「いつも見ているブランド」という印象が自然に定着します。
投稿デザインに変化をつける
テンプレートを活用しながら、写真だけでなくGIF、スタンプ、音楽、クイズなどの機能を組み合わせて投稿デザインに変化をつけてみましょう。
季節やイベントごとにテーマカラーを変えたり、スタッフが日替わりで登場したりするのも効果的です。ブランドの雰囲気を保ちながら、遊び心のある表現を取り入れていきましょう。季節やイベントごとにテーマカラーを変えたり、スタッフが日替わりで登場したりと、見ていて面白いストーリーズを意識しましょう。
まとめ
ストーリーズを利用すると、24時間で消える気軽さを活かして、商品の魅力やブランドの世界観を日常の文脈で伝えられます。ネタを使い分けていくことで、フォロワーとの関係を深め、結果的に売り上げにつなげられます。今日から始められる小さな改善を積み重ねていきましょう。
ShopifyとInstagramを連携しておくと、商品タグやリンクスタンプをスムーズに設定でき、ストーリーズから購入ページまでの導線を短縮できます。定期運用に合わせてテンプレートや投稿ルールを整備して、チーム全体で再現性のある発信を続けていきましょう。
よくある質問
ストーリーズとフィードはどう使い分ければいい?
ストーリーズは24時間で消えるため、その特性を活かし、リアルタイムな話題や限定情報を発信するのに最適ですが、フィード(通常投稿)はブランド紹介、商品詳細など、長く残したい情報に向いています。
ストーリーズとリールはどう使い分ければいい?
ストーリーズは、フォロワーに向けてリアルタイムな情報や日常の発信をするのに向いていますが、リールはフォロワー以外のユーザーにも届きやすいのが特徴です。
ストーリーズはファンとのつながりを深める場、リールは新しい人に知ってもらう場として使い分けるのがおすすめです。
商品をタグ付けするにはどうすればいい?
Instagramで商品タグを使うには、ビジネスアカウントに切り替えたうえで、ShopifyストアとInstagramショッピング機能を連携する必要があります。
商品情報をInstagramに連携してショッピング機能の審査を通過すると、ストーリーズや投稿で商品をタグ付けできるようになります。
タグをつけると、フォロワーはタップするだけで商品ページを開けるので、購入までスムーズに案内できます。
投稿の効果を確認する方法は?
Instagramのインサイト機能を使うと、再生回数、タップ率、離脱率、反応数などを確認できます。どの投稿が最も反応を得ているかを分析し、視聴完了率が高いテーマやタップ率の高い位置などを把握すると、次の投稿改善につながります。
文:Taeko Adachi





