ネットショップや実店舗で売り上げを伸ばすには、信頼できる仕入れサイトが欠かせません。仕入れサイト選びは、仕入れ価格や納期、顧客ニーズへの対応スピードに直結します。適切に選べば、コストを抑えたり、在庫管理を効率化できます。
この記事では、ECサイトに役立つおすすめ仕入れサイト12選と、選び方のポイントを紹介します。
仕入れサイト:おすすめ12選
1. NETSEA

NETSEA(ネッシー)は、サプライヤーとバイヤーを繋ぐB2B仕入れサイトです。登録しているサプライヤーや商品数の豊富さが特徴で、新着商品も日々大量に追加されており、あらゆるジャンルの商品を仕入れられます。
割引クーポンの配布や大口注文割引、初回注文割引など、お得なサービスもあります。さらに、ドロップシッピング対応アイテムも取り扱っています。これらのアイテムは顧客への発送をNETSEA登録サプライヤーが行うため、在庫を持たずに商品を販売することができます。
基本情報
- 会費:会員登録と年会費ともに無料、月額980円(税別)の「NETSEAプライム」を利用すると出荷確定額の2%還元などの特典あり
- 入会対象:法人、個人事業主
- 主な商材:アパレル、雑貨、美容・健康、家具・インテリア、事務用品、家電、食料品など
- 支払方法:後払い決済(NETSEA掛け払い)、PayPal決済、銀行振込、代金引換、クレジットカード(サプライヤー毎に対応する支払方法は異なる)
2. スーパーデリバリー

スーパーデリバリー(SUPER DELIVERY)は、アパレル・雑貨を中心にメーカーと小売店をつなぐ仕入れサイトです。約3,000社以上の出展企業と200万点近くの商品を掲載しています。
ECサイト構築サービスのBASE(ベイス)やカラーミーショップ、決済処理サービスのSquare(スクエア)と連携可能で、仕入れた商品の情報をそれぞれの管理システムへ自動で登録できます。期間限定のセールや送料無料キャンペーン、初回会員登録クーポンなど、仕入れをお得にするサービスも充実しています。
基本情報
- 会費:基本は会員登録と年会費ともに無料、月会費2,200(税込)円のスタンダードプランを利用すると商品代金の2%ポイント還元などの特典あり
- 入会対象:法人、個人事業主
- 主な商材:アパレル、雑貨、食料品、家具・インテリア、電化製品など
- 支払方法:後払い決済(Paid掛け払い)、クレジットカード、代金引換(代金引換は一部企業のみ対応)
3. OROSY

OROSY(オロシー)は、事業者向けの卸・仕入れサイトです。ネットで話題の商品やクリエイターによるクラフト作品など、他ではなかなか手に入らないユニークな商材を豊富に取り扱っています。
サプライヤーとは直接やり取りでき、店頭販促物の相談や大量購入による値引き交渉なども可能です。さらに、初めて仕入れるブランドは購入代金の50%をポイント還元するお得な制度も用意されています。
スマホアプリも用意されていて、24時間いつでもスムーズに仕入れを行えます。
基本情報
- 会費:無料
- 入会対象:法人、個人事業主
- 主な商材:生活雑貨、ファッション、美容・健康、食品・飲料、家具・インテリアなど
- 支払方法:銀行振込による翌月末支払い、クレジットカードまたは銀行振込による90日支払い
4. 卸の達人

卸の達人は、商品数約4,200点、会員数約9,000名を誇る仕入れサイトです。美容・健康関連商品に強く、テレビやネットで話題の商品も多数取り扱っています。特にダイエット関連商品の仕入れを検討している事業者におすすめです。
購入額が税込32,400円以上で送料無料となり、さらに購入額の1%がポイント還元されます。加えて、顧客への直送サービスも提供しており、在庫リスクゼロでドロップシッピングビジネスにも活用できます。
基本情報
- 会費:登録料と月会費ともに無料
- 入会対象:ネットショップ運営者
- 主な商材:ダイエット、美容、健康、雑貨など
- 支払方法:銀行振込、代金引換、クレジットカード
5. シイレル

シイレルは食料品やギフトに特化した仕入れサイトです。約6,000点の商品を取り扱い、他サイトでは取り扱っていないブランドの商品も仕入れられる可能性があります。
楽天市場やYahoo!(ヤフー)ショッピング出店者向けに、商品情報のCSVをワンクリックで取得できる機能も提供しています。また、無在庫ドロップシッピングに対応しており、顧客へ直接発送してもらえます。
基本情報
- 会費:初期費用と月額固定費ともに無料
- 入会対象:法人、個人事業主
- 主な商材:食品、特産品、スイーツ・お菓子、飲料、ギフト、業務用など
- 支払方法:NP掛け払いのみ
6. TopSeller

TopSeller(トップセラー)は、約30万点の商品を扱うネットショップ向け仕入れサイトです。メーカーから顧客へ直接発送するドロップシッピング方式を採用しており、在庫を持たずに販売できます。
楽天市場、Yahoo!ショッピング、カラーミーショップなど主要ECモールにストアがあれば、商品登録はCSVデータのアップロードだけで完了し、すぐに販売を開始できます。料金プランは、掲載する商品を自分で選ぶ「セレクトコース」と、あらかじめ設定された商品を一挙に追加できる「全商品コース」の2種類から選べます。
基本情報
- 会費:掲載商品数に応じて、セレクトコースは0~4,980円、全商品コースは1,980~27,800円/月(プランにより異なる)
- 入会対象:法人、個人事業主
- 主な商材:雑貨、家具・インテリア、文房具など
- 支払方法:クレジットカード、PayPal決済
7. ザッカネット

ザッカネットは、バイヤーと卸売業者やメーカーを繋ぐ仕入れサイトです。現在は約1,600社の事業者が登録しており、インテリア雑貨や生活雑貨、ファッションアイテム、美容・健康関連、ペットグッズ、食品など幅広い商品が取引されています。
探している商品が見つからない場合は「バイヤーニーズ掲示板」へ仕入れを希望する商品を投稿することで、卸売業者やメーカーから提案を受けられることもあります。支払い方法や送料はサプライヤーによって異なるため、サイト上で直接問い合わせて確認する必要があります。
基本情報
- 会費:無料
- 入会対象:法人、個人事業主
- 主な商材:ファッション・アクセサリー、文具・ステーショナリー、ラッピング・パッケージ・什器など
- 支払方法:クレジットカード、代金引換、銀行振込、後払い決済(Paid掛け払い)
8. グッズステーション

グッズステーションは、Amazon(アマゾン)や楽天などで需要の高い人気商品を独自調査し、法人・個人を問わず利用できる仕入れサイトです。800社以上のメーカーと取引実績があり、中国・上海に物流倉庫を構え、トレンド商品やオリジナル商品の提供しています。
AmazonのFBA(フルフィルメント by Amazon)倉庫への無料直送サービスや、Amazon・楽天・フリマアプリ向けの商品ページ作成サービスも提供していて、ネットショップ運営を総合的にサポートしています。また、購入ロット数に応じた値引き交渉や、会員登録による値引きクーポン配布など、お得なサービスも用意されています。
基本情報
- 会費:無料
- 入会対象:法人、個人事業主
- 主な商材:ホーム&キッチン、ホビー、文房具・オフィス用品、DIY・工具など
- 支払方法:クレジットカード、銀行振込、コンビニ支払、ドコモ払い、auかんたん決済、ソフトバンクまとめて支払い
9. ETONET

ETONET(エトネット)は、総合卸商社のエトワール海渡が運営する仕入れサイトで、約2,500メーカー、70万点以上の商品を取り扱っています。
サイトで気になった商品は、東京・馬喰町のショールームで実物をチェックすることもできます。その場で商品を購入して、店舗や倉庫へ発送してもらえるため、手ぶらで仕入れ可能です。年間仕入れ額に応じた特別値引きや、5万円以上の購入で送料無料などのお得なサービスもあります。
基本情報
- 会費:無料(エトワール海渡の会員登録が必要)
- 入会対象:法人、個人、小売業を始める予定の事業者
- 主な商材:雑貨、インテリア、ファッション、食品など
- 支払方法:代金引換、クレジットカード、月末一括清算(月末一括清算は要別途申込)
10. Self WEB SHOP

Self WEB SHOP(セルフウェブショップ)は、大西衣料が運営する小売店向け総合卸仕入れサイトです。国内外1,530社のメーカー・商社と提携し、衣料品分野を中心に15万点以上の豊富な商品を取り揃えています。
1点から仕入れできるほか、大量発注にはケース単位の「セット商品」で効率的かつ割安な仕入れも可能です。必要な商品を必要な数量だけ仕入れられます。
基本情報
- 会費:無料(大西衣料会員への登録が必要)
- 入会対象:法人、個人事業主
- 主な商材:レディースウェア、メンズウェア、キッズ、ベビー・マタニティなど
- 支払方法:お預かり金口座への銀行振込または店頭での入金、クレジットカード、Self Pay(Self Payは事前の利用申込が必要)
11. カウメリ

カウメリ(caumeri)は、婦人服・紳士服や雑貨、店舗備品などを取り扱う卸・仕入れサイトです。バイヤーは複数のセラーから商品を卸価格で仕入れることができます。ほとんどの商品が1点から注文可能で、最低注文金額も設定されていません。
新規バイヤー登録クーポンやリピートクーポンなどの値引きサービスを提供していて、お得に仕入れを始められます。
基本情報
- 会費:無料
- 入会対象:法人、個人事業主
- 主な商材:ファッション、インテリア、日用生活雑貨、家電、店舗資材、書籍、食品・飲料など
- 支払方法:銀行振込、クレジットカード、八木兵カード(セディオ、オリコ)、請求書払い
12. 卸売ドットコム

卸売ドットコムは、医療・衛生用品や日用品を中心に扱っており、1個からの少量注文にも対応する卸売・仕入れサイトです。360社以上のメーカーと取引しており、常時12,000点以上の商品在庫をストックしています。
午前10時までの注文は当日または翌日に最短出荷可能となります。送料は11,000円(税込)以上の注文で無料、7,700円(税込)以上で代引き手数料も無料となります。顧客直送サービスや数量限定品の販売、CSV・品番による一括発注機能、掛け払い決済にも対応し、在庫リスクの軽減と業務効率化をサポートしています。
基本情報
- 会費:無料
- 入会対象:法人、個人事業主
- 主な商材:医薬品、医療機器、衛生用品、日用品、ホーム・キッチン、スキンケア・ビューティーなど
- 支払方法:銀行振込、代金引換、クレジットカード、後払い(Paid掛け払いとNP掛け払い)
仕入れサイトの選び方
仕入れサイトを選ぶ際は、以下のポイントを確認しておくと安心です。
- 最低注文数や送料の条件:1点から注文できる場合もあれば、最低注文数が設定されている場合もあります。送料や送料無料の条件もサイトごとに異なるため、商品代金と送料を含めた総コストを事前に試算しましょう。
- サンプル注文で品質を見極める:いきなり大量発注せず、少量注文やサンプルを取り寄せて、品質や納期、対応の丁寧さをチェックします。
- 取引実績や評判を調べる:レビューを確認し、信頼できる業者かを判断します。可能であれば利用経験のある人へ感想を聞くのも有効です。
- 利用審査や登録基準:会員登録に審査が必要なサイトもあります。法人限定なのか、個人事業主でも登録できるのか、自身の業態に合致するかを事前に確認してください。
- キャンセル・返品・納品条件:多くのサイトでは顧客都合の返品は不可です。配送業者や日時指定、納品書・ギフト対応の有無など、取引条件も事前に把握しておくことが重要です。
- 掛け払い対応と条件:後払いサービスへの対応や利用限度額、振込手数料負担の有無なども確認しておきましょう。
- ネットショップとの連携可否:ネットショップの管理システムとの連携機能があると、在庫リスクや作業負担を減らせます。
- 特定カテゴリへの特化度:アパレル、食品、インテリアなど、専門分野に強いサイトは品ぞろえや情報が充実しています。自社の事業と親和性の高いジャンルに強い仕入れサイトを選びましょう。
まとめ
仕入れサイトを活用すれば、メーカーや卸売業者との取引経験がない場合でも、様々な商品を効率的に仕入れられます。自社ECサイトとの連携やドロップシッピングに対応している場合もあり、販売の効率化や在庫リスクの軽減にもつながります。
ネットショップ運営はもちろん、転売ビジネスやリセラー活動においても、仕入れサイト選びは利益に直結します。自社の目的やニーズに合った仕入れサイトを選び、利益最大化を目指しましょう。
仕入れサイトに関するよくある質問
仕入れサイトとは?
仕入れサイトは、メーカーや卸売業者が提供する商品を、事業者が卸価格で購入できるオンラインサービスです。ネットショップ運営者や小売店は、仕入れサイトを利用することでメーカー等と個別に契約や価格交渉を行う必要がなくなり、効率的に商品を仕入れられます。
個人事業主でも仕入れサイトに登録できる?
多くの仕入れサイトは、法人だけでなく個人事業主も登録・利用できます。開業届を提出していない場合でも、ネットショップ運営やフリマアプリ販売など事業としての活動実態があれば登録可能なサイトもあります。ただし、一部のサイトでは実店舗の有無や業種など、会員条件が設定されている場合があるため、事前に利用規約や登録条件を確認しましょう。
仕入れサイトはネットショップと連携できる?
一部の仕入れサイトは、ネットショップと連携するサービスを提供しています。商品データをCSVで一括登録できたり、ドロップシッピング対応サイトなら受注情報をそのまま発注に反映し、仕入れから発送までを自動化できたりします。
海外の仕入れサイトはどう?
海外の仕入れサイトは、国内の仕入れサイトにはない商品や価格設定が魅力ですが、いくつか注意点があります。
- 言語の壁:商品仕様や契約条件の確認、トラブル時のやり取りがスムーズにできない可能性があります。
- 関税・送料:輸入時に関税が発生し、送料も高くなりやすいため、合計コストが商品代金を上回ることもあります。
- 納期や手続き:通関や輸送の遅れ、追加の書類対応など、国内ではあまりない手間や時間がかかることがあります。
これらを踏まえ、国内サイトを利用する場合と比較し、総コスト・手間・納品までの期間を事前に把握しておくことが重要です。
文:Hisato Zukeran





