商品パッケージは、どのような商品かを識別するためだけでなく、配送中の商品の保護や消費者に興味をもってもらうなど、さまざまな機能を持っています。
経済産業省の令和5年度電子商取引に関する調査によると、国内のBtoC-ECにおける市場規模は24兆円を超えており、CtoC、BtoBにおいても増加傾向にあります。実店舗での買い物のような満足度の高い顧客体験を提供するためにも、梱包や商品パッケージの改善への関心が高まっています。
ECサイト運営者にとっては消費者との貴重な接点であり、マーケティングの機会としても重要なポイントです。自社ブランドの魅力を伝えるデザインなどによるブランディングに加えて、機能面にもこだわることで顧客の記憶に残る開封体験を提供できるようになるでしょう。
この記事では、商品パッケージの種類や役割、選び方や参考になる事例を紹介します。
商品パッケージとは?

商品パッケージのもっとも重要な役割は、消費者の手に届くまで商品を保護することです。同時に、消費者にとって必要な特徴や情報を伝えたり、購買意欲や顧客満足度を高めるデザインでブランドの世界観を表現するためにも活用されます。
またECビジネスにおいては、メーカーがつくった製品の外装だけではなく、発送のための梱包材や同梱物も商品パッケージのうちに含まれます。どちらの要素でも、独自のデザインや工夫を行って差別化を図ることが可能です。顧客の記憶に残り、良いブランドイメージを与える商品パッケージとは、素材・機能性とデザインの両方がそろったものだと言えるでしょう。
商品パッケージの機能

商品の保護
商品パッケージには商品を保護する機能があります。食品の場合には、酸化や雑菌の繁殖から商品を守る品質保持の役割があり、化粧品においても商品の劣化を防ぐための密閉性などが重要となります。また、商品の輸送や陳列、販売の際の損傷や破損防止としても機能します。
必要な情報の記載
商品パッケージには、商品に関する情報が記載されています。商品購入の基準ともなる情報のため、不足なく記載する必要があります。具体的には以下のような情報が記載されることが一般的です。
- 商品名
- 成分
- 原材料
- 製造年月日
- 使用方法
- 原産国
- 注意事項
これらの情報がはっきりしない商品は、消費者から敬遠される傾向にあります。正確な情報を記載し、安心感を与えられるようにしましょう。
ブランディング
商品パッケージは、商品やブランドの世界観や魅力、特徴を伝えるブランディングとしての機能があります。ブランドカラーやブランドのイメージとなる形状、ロゴ、キャッチフレーズなどの価値観を反映させることで、顧客の印象に残るパッケージとなります。また、類似商品を販売する競合他社との差別化も図れるでしょう。
顧客ロイヤルティ向上
商品パッケージは、顧客ロイヤルティ向上にも効果的です。eコマースサイトは、店舗での販売に比べると顧客との直接的な接点が少なく、コミュニケーションが希薄になりやすいという特徴があります。そのため、オンラインショップにとって商品パッケージは顧客にメッセージを伝えたりつながりを作る重要な機会と言えます。
開封しやすいパッケージや商品の魅力をひき出すようなおしゃれなパッケージは、購入した顧客の満足度や商品への期待度を高めます。商品の使い方やアレンジ方法を記載したフライヤーを同封すると、購入後の満足度を高めることにもつながるでしょう。さらに、手書きのお礼状や無料サンプル、割引券などの同梱物も顧客に喜ばれる施策です。これらの顧客体験はユーザー生成コンテンツ(UGC)や口コミを増やして、顧客からの信頼を獲得する効果も期待できます。
サステナブルな取り組み
サステナブルな取り組みの一つとして、商品パッケージを工夫することが可能です。エコパッケージを採用し、企業として環境問題に取り組んでいる姿勢をアピールしてみましょう。近年、サステナブルな取り組みへの注目が高まっており、消費者が商品を購入するか迷った時の判断基準の一つにもなっています。再利用できる梱包材を活用したり、堆肥化可能なパッケージを採用したりといった方法を採用してみると良いでしょう。
商品パッケージの種類とその役割

商品パッケージには主に3つの種類があり、それぞれに異なった役割があります。
一次包装
商品パッケージの一次包装とは、商品が店頭に並ぶ際に施されている包装や外箱などのことです。商品の形状やカテゴリーによって、使われる資材が異なります。一般に使用される一次包装には、以下のものがあります。
- ペットボトル
- 瓶
- 缶
- 紙パック
- パウチ
- プラスチックフィルム
- ビニール
- チューブ
- プラスチックボトル
- 発泡スチロール
- 下げ札
- 紙
- 紙袋
- 布ポーチ
- 紙ラベル
- 靴箱
食品の場合には瓶やパウチ、プラスチックフィルムなどで包装されるケースが一般的です。空気や他の物質との接触を避けることで品質を保持する役割もあります。化粧品はチューブやボトルが使用されますが、場合によってはさらに紙箱に入れられていることもあります。洋服には下げ札が使われ、商品を識別する役割を果たします。
二次包装
二次包装とは、商品を発送する時に使用する包装のことです。主に商品の破損や損傷を防ぐことと円滑な輸送を目的としており、商品を保護するための段ボールや封筒、クッション材があります。
緩衝材を追加したり、ポスターなどのアート作品の発送には丸筒が使われたりと、発送する商品に合わせた包装を行う必要があります。帽子の発送の際には、形が崩れないように帽子の頭部に紙や緩衝材を詰めたり、つば部分を守ったりといった対策を行いましょう。
三次包装
三次包装は、複数の商品をまとめて発送する場合に使用する包装のことです。ECサイト運営者は主に段ボール箱を使用することが多いでしょう。大量の商品や重さのある商品を発送する場合には、パレットが使用されることもあります。また、パレットや段ボール全体を包むフィルムも三次包装に含まれます。全体をフィルムで固定することで、安全な輸送が可能となります。
商品パッケージを作成する6つのステップ

1. コンセプトを明確化する
販売する商品やブランドのイメージにあった商品パッケージを実現するために、まずコンセプトを明確化します。商品の特徴だけでなく、ターゲット層の好みやブランドイメージなどの要素をはっきりさせておくことで、資材の選択や印刷、加工などの候補のなかからどのようなパッケージが最適であるかを判断できるようになります。コンセプトがしっかりすると、デザインや同梱物にも統一感が生まれます。
2. 必要な同梱物をリストアップする
取り扱う商品の発送に必要な同梱物をリストアップしましょう。販売する商品によって、必要な同梱物や梱包材は異なります。例えばアパレルアイテムを販売する場合には、商品を包む紙製のインナーペーパーを使うと高級感が演出できます。企業やネットショップのカードやフライヤーを入れることで認知度を高めることもできます。具体的な同梱物には以下のものがあります。
- インナーペーパー
- 緩衝材
- 名刺
- フライヤー
- 納品書
- 取扱説明書
- 無料サンプル
- ノベルティ
- 割引券
また、同梱物のほかにも、段ボールを閉じるためのテープやステッカー等も忘れずにリストアップしましょう。これらのデザインに一貫性をもたせることで、全体的な統一感を演出できます。さらに、感謝の気持ちを込めて手書きのメッセージを一緒に添えると、顧客は親近感を覚えたり特別感を味わったりできます。
3. デザインする
ブランドアイデンティティに合った商品パッケージをデザインします。ロゴやブランドカラーを活用したデザインを商品パッケージのデザインに適用しましょう。場合によっては、目玉商品やシリーズのためだけに新たなデザインを行うことも検討します。
デザインは、商品を直接梱包する一次包装だけでなく、可能であれば二次包装、三次包装にも適用します。同梱物にもこだわって一貫性のあるものを使うと、顧客の記憶に残りやすいでしょう。
より細かなデザインの方法に関しては、商品パッケージデザインの記事を参考にしてください。
4. 適切な資材を選ぶ
商品パッケージに使用する資材を選びます。パッケージには商品を保護するという目的があるため、商品の内容や配送中の衝撃・振動を加味して、耐久性のある資材を選びます。また、材質によっても顧客に与える印象は異なるため、コンセプトに合ったものを選択しましょう。梱包資材で使用されるものは以下の通りです。
緩衝材
- 気泡緩衝材:プチプチやエアキャップとも呼ばれる、空気の入った突起が付いたビニール製の緩衝材です。割れ物や精密機械を保護するために使用されることが多く、隙間を埋める際にも活用されます。
- エアーピロー:エアークッションとも呼ばれ、空気の入ったビニール製の袋です。箱と商品の隙間を埋めたり商品を固定したりする役割を果たし、振動から商品を守りたい場合に適しています。
- 粒状緩衝材:コーンスターチやポリエチレン製の緩衝材で、まゆ型や丸型、歯車型をしています。小さな隙間を埋める時に役立ち、複雑な形状の商品発送時や多彩な商品に対応したい場合に最適です。箱詰め後に動く恐れがあることから、完全に揺れを抑えたい商品などには不向きです。
- ペーパークッション:紙パッキンとも呼ばれる、紙を細長く裁断した緩衝材です。衝撃や揺れから守る機能性はほかの緩衝材に比べて劣りますが、湿度に弱い商品に活用されます。
- クラフト紙:紙製の緩衝材で、新聞紙の原紙や古紙が使われます。商品そのものを包むだけでなく、紙を丸めて隙間を埋めることもでき、柔軟性がある点が魅力です。
- 巻き段ボール:一般的なダンボールよりも薄く、商品そのものに巻きつけて保護できるます。そのため、複数種類の商品を取り扱っているECサイトなどに適しています。
- ポリエチレンシート:ミラーマットとも呼ばれ、シート状に加工された発泡ポリエチレンです。割れ物を保護するのによく使用されます。
- 発泡スチロール:家電や電化製品など衝撃に弱い商品を固定・保護するために使用されます。商品の形状に合わせた加工が必要で、再利用しにくい、コストがかかる、保管スペースが必要となるというデメリットがあります。
- ウレタンフォーム:スポンジのような質感のクッション材で、柔軟性と弾力性に優れています。衝撃の軽減だけでなく、商品の表面を保護する役割も果たします。
二次包装
- 段ボール:商品を発送する際によく使用される資材です。複数の商品をまとめて発送する際にも便利です。
- 封筒:小さな商品を発送する際に活用できます。安価で保管も簡単ですが、強度は高くないこと、厚みに制限がかかることから送れる商品は限定されます。
- クッション封筒:小さく、壊れやすい商品にはクッション封筒を使った発送がおすすめです。クッション封筒の内側には気泡緩衝材が入っていて、商品を衝撃から保護します。
- ビニールの袋:小物の発送時、雨から商品を守ってくれます。
- 丸筒:ポスターなど紙のアート作品を発送するのに適しています。
特に近年は、サステナブルな取り組みに敏感な消費者も多いことから、環境に優しい資材を選ぶことも選択肢に入れると良いでしょう。
5. 商品パッケージの制作を依頼する企業を選ぶ
商品パッケージの制作を依頼する企業を選びます。商品パッケージの制作を行う企業は数多くあるため、以下の項目を基準にしてみてはいかがでしょうか。
- 実績
- パッケージや印刷方法、加工の種類
- 依頼から納品までの時間
- コスト
- 最小ロット数
- 業界
- 評判
商品パッケージを注文できるサイトをリストアップしましたので、参考にしてください。
- 第一包装株式会社:食品などの包装を行うフィルムパッケージを中心に制作する企業で、ポリ袋の印刷やプラスチックフィルム印刷、弁当容器、梱包資材なども取り扱っています。
- ザ・パック株式会社:パッケージの企画から納品までを行っており、アパレルのショッパー袋や食品、日用品・衛生用品など幅広いカテゴリーの商品パッケージ制作を行っています。
- 羽車:環境に配慮した紙素材、人と環境に負荷の少ない溶剤の使用などサステナブルな取り組みを行っており、制作例やサンプル、見本帳も豊富にあります。
- 印刷通販デジタ:1枚からの印刷に対応しており、テスト印刷も気軽に行えます。用途ごとによく使用される定形サイズや形状のパッケージを提案しているため、初めて商品パッケージを制作する場合にも安心です。
- ピースボックス:お菓子を始めとする食品の包装資材を取り扱い、豊富な既製品を取り揃えているだけでなく、小ロット発注可のオリジナル制作にも対応しています。
- パッケージ通販:梱包資材の通販サイトで、14時までの注文で最短当日出荷が可能です。食品用の袋や化粧箱、ラベルやシールなどのラッピング包装も小ロットから注文が可能です。
- ラクスル:オリジナルパッケージ印刷に対応しているラクスルは、印刷通販会社です。小ロットやオリジナルサイズのパッケージも取り扱っています。
- パッケージNow!:企画から製造まで一貫して対応しており、見積もりやサンプル作成も最短で24時間とお急ぎの場合にもぴったりです。POPが飛び出すパッケージも作成できるため、差別化が図れます。
6. 商品パッケージを試作・テストする
商品パッケージを発注する前に、試作品を注文し、テストしましょう。パソコン上でのデザインと、実際の商品パッケージには違いがあることがあります。また実際に触ってみた時に思っていた質感と異なるケースも少なくありません。試作したパッケージに商品を入れて、配送時にかかる可能性のある衝撃を与えてみたり、手に取ってみたりすることで、希望していた通りのパッケージかどうかを判断しましょう。
いくつかのパッケージアイデアで悩んでいる場合、候補となる試作品を比べ、最も良いものを採用することもできるでしょう。試作品は社内で比べるだけでなく、ターゲット層となる顧客にテストを依頼し意見を求めると、パッケージ改善のためのフィードバックが得られます。
商品パッケージにかかる費用

一次包装
商品パッケージにかかる費用は、デザインを自分で行うか、それとも外注するかで変動します。商品パッケージをデザインから外注する際に必要となる費用の目安は以下の通りです。
- 商品パッケージ制作に関わるディレクション、企画費用:5〜15万円程度
- デザイン費用:3〜30万円程度
- 修正費用:デザイン費用の20〜40%程度
- 試作・印刷費用:キャラメル箱程度のサイズの印刷の場合、1個あたり90〜130円程度
- キャッチコピー制作、撮影等にかかるその他の費用:キャッチコピー1〜8万円程度、撮影費用3〜8万円程度
これらの料金は、依頼先やプランによって変動します。外注方法としては、広告代理店やパッケージ印刷会社にデザインから印刷までを一括で依頼したり、デザインのみを広告代理店やフリーランスのデザイナーに依頼することも可能です。デザインを社内で行い、試作・印刷や撮影のみを外注するといった方法もあります。
試作・印刷費用は、発注数や一度に注文するロット数、パッケージのサイズ、デザインや印刷などによっても変化するため、複数の企業に見積もりを取り、自社にあった外注先を選びましょう。
二次包装
商品の二次包装にかかる費用の相場は、1個につき150〜300円程度です。この費用は、商品の大きさや割れやすさ、傷つきやすさといった要素により左右されます。
優れた商品パッケージの実例
BASEFOOD(ベースフード)

1食に必要な栄養素が含まれている完全栄養食を販売するBASEFOODは、一目で中身がわかるデザインを採用しています。また、パッケージ表面にはフィルムの光沢素材にマット印刷を行っており、立体感を出しています。このことにより、見た目のインパクトが強くなり、より目立つパッケージになっています。配送中の破損を防ぐために、フィルムなどの包装資材には突き刺し耐性の高いものを採用するなど、継続して改善を続けている点も重要です。
有限会社ぶどうばたけ

ぶどうばたけは、ぶどう狩りやぶどうを使った加工品を販売している企業です。コスト削減と保管スペース減少のために、どの商品の梱包にも使える贈答用ボックスを採用しています。箱そのものではなく、中に入れる仕切りを商品ごとに設計し、入れ替えることでワインやジェラート容器などさまざまなアイテムを入れられるようになっています。デザイン面においても、ワンポイントで銀の箔押し加工を行うことでシンプルながらも高級感のある箱を実現しています。
LOHACO Water(ロハコウォーター)

LOHACO Waterは、アスクル株式会社が運営するBtoC通販サイト「LOHACO」のオリジナル天然水です。ミネラルウォーターを備蓄している家庭が多い反面、保管するスペース確保や、捨てる際のラベルを剥がす手間が指摘されてきました。そこでLOHACO Waterは、そのまま置いても馴染むデザインの段ボールを採用し、開封も天面や縦置き、横置きなどニーズに合わせて置き方を変えられる工夫を加えました。また、バラバラにならずきれいにたためる段ボールや、ラベルを剥がす手間とプラスチックゴミを軽減するラベルレスボトルなど、捨てる際にまで配慮がされています。さらに、他の注文品と一緒に段ボールに入れて配送ができるサイズの箱を採用することで送料の削減にもつながります。
明治のThe Cacao(ザ・カカオ)

The Cacaoは、食品を扱う大手企業の明治が産地とカカオ、農家の労働環境にこだわって作ったチョコレートです。高級感のあるチョコレートのイメージを維持しつつ、チョコレートが持つ香りを生かすパッケージを実現しています。できたての香りを保つために採用したのは、バリア性のある材質と個包装です。見た目のおしゃれさと品質維持を実現した商品パッケージです。
Earth Sens(アースセンス)

Earth Sensは、フランスのオーガニック化粧品ブランドです。オーガニックの世界統一基準「COSMOS ORGANIC認証」を取得しており、地球環境に配慮する企業理念に添った商品パッケージを採用しています。
「ゼロ・ウェイスト」を目指し、パッケージは再生紙や堆肥化が可能な生分解性の素材を使用しています。パッケージに使用するクラフトは、丈夫で耐久性があることでも知られており、配送時の破損を避けることにもつながります。また、クラフトをコスメの商品パッケージに使用することは珍しく、差別化にも成功しています。
まとめ
商品パッケージは、商品を保護するためのものであると同時に、説明や原材料などの情報を伝えたり、購買意欲を高めたりといった役割も担っています。特に顧客とのコミュニケーションが希薄になりやすいeコマースにおいて、配送中の破損から守る丈夫さだけではなく、開けやすさや保管性、商品の魅力を高める同梱物などの商品パッケージの工夫で顧客ロイヤルティを向上させることは、とても重要と言えるでしょう。
手書きのお礼状や無料サンプルを入れたり、ブランドのロゴ入りの割引券を同封するといった方法は、独自の商品を扱っていないECサイトでも他社との差別化を可能とします。また、環境に配慮したパッケージを採用することも、企業がサステナブルな取り組みを行っていることのアピールにつながります。
今回ご紹介した、優れた商品パッケージの実例も参考にしながら、自社ブランドや商品の魅力を引き出す、機能的かつおしゃれな商品パッケージを作成してみましょう。
商品パッケージに関するよくある質問
製品パッケージとは?
製品パッケージとは、それぞれの製品用にメーカーが用意した外装のことで、一次包装とも呼ばれます。商品を保護すると同時に、その特徴や情報などもわかるようにデザインされています。ECサイトなどが発送するための梱包材(二次包装)などを含める場合は、商品パッケージと言います。
商品パッケージの主な機能は?
- 商品の保護
- ブランディング
- 顧客ロイヤルティ向上
- サステナブルな取り組み
商品パッケージ制作に必要な費用の目安は?
商品パッケージ制作を外注する場合の必要な費用の目安は以下の通りです。
一次包装
- 商品パッケージ制作に関わるディレクション、企画費用:5〜15万円程度
- デザイン費用:3〜30万円程度
- 修正費用:デザイン費用の20〜40%程度
- 試作・印刷費用:キャラメル箱程度のサイズの印刷の場合、1個あたり90〜130円程度
- キャッチコピー制作、撮影等にかかるその他の費用:キャッチコピー1〜8万円程度、撮影費用3〜8万円程度
二次包装
- 1個につき150〜300円程度
商品パッケージの作り方の手順は?
- コンセプトを明確化する
- 必要な同梱物をリストアップする
- デザインする
- 適切な資材を選ぶ
- 商品パッケージの制作を依頼する企業を選ぶ
- 商品パッケージを試作・テストする
文:Masumi Murakami イラスト:Gracia Lam





